東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

カンパーニャ と ローマ・ヴァティカン イタリア

第四部 ローマ・ヴァティカン編


D31. スペイン階段とスペイン広場


スペイン広場から見るスペイン階段と
トリニタ・ディ・モンティ教会

スペイン広場から見るスペイン階段とトリニタ・ディ・モンティ教会(ローマ、イタリア) 高級ブティックの立ち並ぶコンドッティ通りを東北東の端っこまで歩けば、スペイン広場に出る。そのスペイン広場から見上げたスペイン階段とその上のトリニタ・ディ・モンティ教会が右の画像だ。

そのトリニタ・ディ・モンティ教会の建設が始まったのは、西暦1502年のこと。当時のイタリアに影響力を行使していたフランス王ルイ12世の命によるものだった。

そのフランス王ルイ12世の協力あるいは庇護の許に教皇アレクサンデル6世の息子チェーザレ・ボルジアはイタリアに自分の王国を築こうとしたんだね。

トリニタ・ディ・モンティ広場

スペイン階段の上のトリニタ・ディ・モンティ教会の前の似顔絵描き(ローマ、イタリア) スペイン階段を登りきったところ、トリニタ・ディ・モンティ教会の前にあるのが、トリニタ・ディ・モンティ広場。

ヨーロッパのちょっとした観光地の広場には珍しくもないことだけど、ここには観光客目当ての似顔絵描き(右の画像)がいたりする。小さな土産物屋さんもあるかな。

多くの観光客が集まるスペイン広場と
ベルニーニのバルカッチャの泉(老いぼれ舟の泉)

スペイン階段の下にあるのがスペイン広場(下の画像)。いつも多くの観光客が集まるこの広場には、かつてスペイン大使館があったことから「スペイン広場」と呼ばれるようになったんだそうな。下の画像の奥(上の方)に続いている通りが、高級ブティックなどが集まるコンドッティ通りだね。

スペイン広場とベルニーニのバルカッチャ(老いぼれ舟)の泉(ローマ、イタリア) スペイン広場とベルニーニのバルカッチャ(老いぼれ舟)の泉(ローマ、イタリア) スペイン広場とベルニーニのバルカッチャ(老いぼれ舟)の泉(ローマ、イタリア) スペイン広場とベルニーニのバルカッチャ(老いぼれ舟)の泉(ローマ、イタリア)

もう一度上の画像を見て欲しいんだけど、スペイン広場の中央には舟の形をした泉があるでしょ。これが、バルカッチャの泉(あるいは「老いぼれ舟の泉」)。この噴水の作者は、バロックの旗手ジャン・ロレンツォ・ベルニーニとも、その父のピエトロ・ベルニーニとも言われている。

テヴェレ川で使われていたワインの運搬舟をモデルに作られた舟は、蜜蜂の紋章を掲げている。サン・ピエトロ大聖堂のブロンズのバルダッキオ(天蓋)をベルニーニに作らせた教皇ウルバヌス8世の生家ベルベリーニ家の紋章だよね。バルカッチャの泉は彼の命令で西暦1628年から1629年にかけて制作されたんだそうな。




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