東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ヴァレンシアの火祭りとバルセロナ

(スペイン 1999年3月)


1999年3月19日(金曜日)

01. パエリャで腹ごしらえをして街へ
(ヴァレンシア、スペイン)

ロンドンのガトウィック空港を離陸したのが、午後 1時半。イギリスとスペインとの時差が 1時間あるから、機内で時計の針を進めて午後 2時半。ヴァレンシアの空港に到着するのは現地時間で 4時半の予定だ。

ほぼ予定通りにヴァレンシアの空港に着陸。少し霞がかかってはいるけど、天気は晴れ。冬のロンドンとは違って、ヴァレンシアは既に春。暖かくて、お日様が気持ち良くて、それだけでうれしくなってくる。

(また怠惰な旅になりそうやなあ。)
それが今回の旅は違うんだ。二泊三日で短いんだけど、中身は盛りだくさんだから、かなり忙しいんだよ。

市内のレストランでタパスとパエリャ(パエジャ)とワイン
(ヴァレンシア、スペイン)

ホテルの部屋で一休みした後、市内のレストランで腹ごしらえ。まずは「タパス」。日本語で言えば「小皿料理」とでも言えば良いのかな。たくさんの小皿で出てくる様々な前菜を食べるんだ。

ハモン(私の大好物のスペインのハム)、トマトとニンニクのペーストを塗ったパン、塩をふって干した鱈とパプリカ、小さなイカのフライなどなど。

飲み物は、もちろん地元のワイン。陶器のジャグに入って出てくる。少々クセのある赤は、マルタ島で飲んだ手作り赤ワインに似ているかな。

パエリャの登場(ヴァレンシア、スペイン) やがて主役のシーフードのパエリャ(パエジャ)の登場。「熱いからね。どいて、どいて !! 」と店の係りが運んでくる。

しかし、今夜のパエリャ(パエジャ)は、やや期待はずれ。私が通っていたロンドンのスパニッシュ・レストランのパエリャのほうが美味しかったな。




イスラムによる征服とパエリャ(パエジャ)

西暦714年、西ゴート王国の支配下にあったヴァレンシアが、アフリカから侵入してきたイスラム勢力によって征服された。彼らは発達したアラブの技術を以って、この地域で灌漑事業を行った。そして、ヴァレンシアはスペインでも有数の米作地帯となったわけだ。

余談ながら、スペイン語で灌漑に関する言葉には、アラビア語に起源を持つものが多いらしい。例えば、灌漑の中心にある水車は「ノリア」あるいは「アセーニャ」。どちらも、その起源はアラビア語にあるらしい。

ついでに余談をもう一つ。スペインを征服したアラビア人は、新しい農作物を持ち込み、スペインの農業を発展させた。サトウキビ、ナス、スイカ、綿花、ほうれん草、アーティチョーク、オレンジ、レモン、ライム、そして米。

そのおかげで、ヴァレンシアの名物料理「パエリャ(パエジャ)」が発達。今ではヴァレンシアだけじゃなく、スペイン全土、というよりも世界各地の人気料理になっているよね。

ちなみに、イスラム教徒によってスペインに伝えられたお米の文化は、キリスト教徒のヨーロッパにも大きな影響を与えたんだ。スペインからフランス南部のプロヴァンス、そしてイタリアにまで広がった美味しい料理。そう、リゾットだよね。

スペインに見る様々な文化

スペインの食生活にイスラム文化が色濃く反映されているんだけど、その他にもスペインではイスラムゆかりのものを見ることが出来るよね。例えば、グラナダにあるアルハンブラ宮殿コルドバのメスキータもそうだな。

また、スペインには中世に移り住んできたジプシー文化も色濃く反映している。その典型がフラメンコだよね。但し、ジプシーのヨーロッパにおける存在には、善悪両面があるよね。例えば、私はイタリアミラノジプシーに襲われた経験があるんだ。

関連書籍

参考になる・・・かもしれない本を探してみました。(本の題名をクリックすれば詳細が表示されます。)

(話をヴァレンシアに戻さなきゃ。)

ヴァレンシアの火祭りに集まる人々(スペイン)

食事を終えて店を出る。真っ暗な路地は、人通りも少なくて静まりかえっていた。

そんな路地を抜けて、街の中心部にある広場へ向かう。

ヴァレンシアの広場に集まる人々(スペイン)
静かなヴァレンシアの路地の奥(スペイン)
広場には、たくさんの人々が集まっていた。今日はヴァレンシアの火祭りの最終日だからね。人々が出歩かないわけがないよね。

お腹も膨れたことだし、私達もヴァレンシアの火祭りを見に行くことにしますか。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索


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