チェスターのザ・クロスチェスターを囲む中世のシティ・ウォール(市壁)から南に向かい、ディー川にかかる橋を眺めて、街に残る近世の家々を眺めながら、イーストゲート・ストリートに戻ってきた。そのイーストゲート・ストリートを東に、反対側の西にはウォーターゲート・ストリート、北にはノースゲート・ストリート、そしてブリッジ・ストリートを南に立てば、そこは古代ローマ帝国時代の交差点。チェスター(昔のディーヴァ)を通る二本の街道の交差点だね。 その交差点に立つのが、右の画像の奇妙な石柱。ザ・クロスと呼ばれている石柱なんだけど、ここは中世のチェスターの中心だった。
チェスター市の役人は、このザ・クロスで市の規則や命令を人々に発表したんだそうな。東西南北から集まった人々はその御触れに耳を傾けたというわけだ。
チェスター独特のロウズそして右上の画像の中のザ・クロスの石柱の右側に写っているのが、チェスターに特有のロウズという建物群なんだ。その1階と2階は商店や家になっていて通りから歩いてはいることが出来る。但し、1階は半地下みたいになっているし、2階は中2階みたいなんだ。それ以上の階には、道路を見下ろす回廊が設けられていて、そこから出入りするらしい。 ロンドンにも同様の建物は無いし、他のイギリスの街でも見たことが無い。なるほどチェスター独特のユニークな建物だね。
そして上の画像は、そんなチェスターの通りの風景なんだ。古い建物も有るだろうし、中にはヴィクトリア女王の時代の建物もあるだろうけれども、白黒の建物が並ぶ風景は独特だよね。大都会ロンドンとはかなり違うね。
ちなみに上の画像の左の方に古風な塔が見えているけど、あれはチェスター大聖堂だね。もちろん後で見に行く予定。
チェスターのタウン・ホールそして下の画像はチェスターのタウン・ホール。西暦1869年に完成した建物なんだそうな。
そのタウン・ホールもさることながら、写っている道はノースゲート・ストリート。古代ローマ帝国時代のデキュマーナ街道だね。南へ向かえばさっきのザ・クロスに至るんだけど、北へ向かえばスコットランドとの国境に近いハドリアヌスの長城(城壁)に至ったのかもしれないね。
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