チェスター大聖堂の正面さて、いよいよチェスターの観光客の多くを集めるチェスター大聖堂だ。そのチェスター大聖堂にはなかなか複雑な歴史があるんだけど、下の画像にある正面にも、大聖堂の歴史が反映しているらしい。
こちらから見て正面の左側(北側)にある塔の下部には、11世紀のノルマン時代の修道院の建物の遺構が残されているんだそうな。正面右側(南側)の塔は西暦1508年に工事が始まったんだけど、西暦1538年には工事は中断しちゃった。
チェスター大聖堂の塔は未完成だったチェスター大聖堂を横から見上げたのが下の画像なんだ。やっぱりこの大聖堂の塔は低いよね。
資料によれば、チェスター大聖堂の塔の高さは 39メートルしかないらしい。例えば、イングランド南部にあるカンタベリー大聖堂の塔の高さは 72メートル。ヨークにあるヨーク・ミンスター(大聖堂)の塔の高さは 60メートルあるらしい。英国国教会でも首位を争う大聖堂と比較しちゃいかんとはわかっているけど。
19世紀のチェスター大聖堂修復上の画像でもわかるように、チェスター大聖堂の建物は赤っぽく見えるでしょ。この建物は赤色砂岩でできているんだそうな。その赤色砂岩は彫刻などはしやすいけど、風雨によって容易に侵食され、しかも汚染にも弱いんだそうな。確かに上の画像でも汚れているように見えるよね。時は流れて19世紀、大英帝国に君臨したヴィクトリア女王の時代、このチェスター大聖堂では本格的な修復が行われたんだそうな。その際に未完成の部分にも手が加えられたらしい。 ところが、その修復に批判と議論が巻き起こった。例えば上の画像を見て欲しいんだけど、塔の上の部分に小塔が見えるでしょ。あの小塔は元々は無かったもの。19世紀の修復の際に未完成の塔の上に付け加えられたんだそうな。そうなるともう「修復」じゃなくて「改築」でしょという批判と議論があったらしい。なるほど。 とはいえ、このチェスター大聖堂の中には長い歴史を反映した様々なものが残っているんだ。前置きはこれくらいにして、大聖堂の中に入ろう。
チェスター大聖堂の内部というわけで、ようやくチェスター大聖堂の中に入り、振り返って撮影したのが下の画像なんだ。
上の画像の中央下に見えているのが、西側に面している正面ファサードの入り口だね。その上の大きな窓には見事なステンド・グラスがあるんだけど、20世紀の作品なんだそうな。
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