スタッドリー王立公園のウォーター・ガーデン泉の修道院 ファウンテンズ・アビーの跡からスケル川の清流の脇を歩くこと、15分ほどだったか。このスタッドリー王立公園は本当に広いよね。自然が豊かで眺めも良いから、歩くのも心地良いけど。
やがて到着したのが、スタッドリー王立公園の重要スポットの一つ、上の画像に見るウォーター・ガーデンだね。 ウォーター・ガーデンの水辺スタッドリー王立公園のウォーター・ガーデンには、様々な形の池が造られているんだ。
それぞれの池は、月の形に応じて名づけられている。というよりも、月の満ち欠けをまねて造られているというべきかな。満月の池、半月の池、三日月の池とかね。でも、中には運河と名づけられている池もある。細長くはある。何処にもたどり着けない運河なんだけどね。
スタッドリー王立公園を造ったジョン・エズラビーこのウォーター・ガーデンを中心とする今のスタッドリー王立公園の基礎を造ったのは、ジョン・エズラビーという人物だった。このジョンさん、なかなか興味深い人生を歩んでおられるんだ。スタッドリー王立公園のナショナル・トラストの売店で買った資料(英文なんだけど)から、関連する要点だけを書き出してみるね。
ウォーター・ガーデンを取り巻く建物や丘スタッドリー王立公園のウォーター・ガーデンの周囲には、様々な彫像や建物も配置されている。それもさほど邪魔にならないように、ぽつりぽつりと散らばって置かれているのがいいよね。右の画像の高台に置かれているのは、オクタゴン・タワー。西暦1728年に完成した建物で、その10年後に改築されたんだそうな。 ちなみに、このウォーター・ガーデンのあたりからは、残念ながらファウンテンズ修道院の遺構を眺めることが出来ない。但し、少し小高い丘の上の一部からは修道院跡を眺めることが出来るんだそうな。 このウォーター・ガーデンとファウンテンズ修道院跡との互いの眺望については、ちょいと面白い逸話があったりするんだ。
ウォーター・ガーデンとファウンテンズ修道院跡の眺望上の年表にも書いたけど、スタッドリー王立公園のウォーター・ガーデンを造ったジョン・エズラビーの息子のウィリアムは、後にファウンテンズ修道院跡を買い取っている。でも、ジョンの頃には修道院跡は別の人物が所有していたんだ。その人物からファウンテンズ修道院跡を買い取る交渉をジョンは行ったことがあるらしい。ところが、その交渉はまとまらなかったんだそうな。 そしてジョン・エズラビーはウォーター・ガーデンの脇にテント・ヒルという小高い丘を築き上げた。おかげで、修道院跡の所有者はウォーター・ガーデンを眺めることができない。でも、ジョンはテント・ヒルの上に登れば、ファウンテンズ修道院跡の眺めを楽しむことが出来たんだそうな。 そんな話の伝わるウォーター・ガーデンもファウンテンズ修道院跡も含むスタッドリー王立公園は、西暦1986年に世界遺産になっているらしい。そんな公園を歩く私たちは、どちらの眺望も楽しめるわけだね。
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