ガーデニング日記 「急性ラベンダー症候群」
ロンドンの庭で
9月25日(月曜日)
最後の日、遠い夢
いよいよ家を引き払う日が来た。
朝から引越業者が来て、荷物を運び出している。午後には不動産屋が来て、家や家具の状況を確認。
彼らとの応対は家内に任せ、私は庭を散歩。
この家に引っ越してきたときの家内は、急性肝炎を患っていた。当時は歩くこともままならなかったというのに、元気になってくれたものだ。
家内が病気の頃、私の妹が応援に来てくれていた。年齢の離れた妹は、進学の為に私が故郷を離れたとき、小学生になったばかりだった。それ以来、私は妹と暮らしたこともなかった。この家で妹と 2 ヶ月を過ごすことが出来たのも良い想い出だ。
それから、次々と現れた庭の主役達。春が来て最初に咲いたスイセンやボケ、それから洋ナシの花、金魚草、チューリップ、矢車草、スズラン、テッセン、ポピー、ハナビシソウ、バラ、カモミール、バジル、ラベンダー、アジサイ、パンジー、パセリ、ロケット、そしてトマト。その他の様々な花。
また、時には面倒くさく思えた庭の芝刈りだけど、刈った後の庭には草の香りが満ちていた。そこでバーベキューをすると、それも最高だったんだ。
今、日本でこのページを書いている。庭での想い出は、つい昨日のことのような、同時に遠い昔の夢のような...。
|