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東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅
イタリア北部
1996年9月
05. スフォルツェスコ城 (ミラノ)
ダヴィンチの名画を見た後は、スフォルツェスコ城まで歩く。中世のミラノを支配したヴィスコンティ家とスフォルツァ家が築いた城だ。
城の中にあるのが博物館・美術館。展示品の中の逸品と言えば、なんといってもミケランジェロの「ロンダニーニのピエタ」だろうか。
しかし、その未完の傑作は撮影禁止だった。残念ながら、ここでお見せすることが出来ない。
その他に私の興味を引いた像の画像が右にある。
紺と赤の服装などから考えれば、間違いなく聖母マリア様だろうと思う。しかし、どことなく仏像に似ている。観音様に聖母マリアの衣装を着せると、この像になるに違いない。
この像の近くに何の説明も表示されていなかったのが残念だ。
ジプシー襲撃事件 !!
城の前で客待ちをしているタクシーに近寄り、ホテルまで行くように頼み込んだ。しかし、近すぎるから嫌だと運転手氏。雨も降っているし、道もわかんないし、お願いだからのせていっておくれよ。と頼み込んでみたが、ダメだとのこと。ケチ !!
これが事件につながるとは思いもせずに、ホテルに向かって歩く。まともな地図も持っていない。何度か道に迷った。雨は降り続いている。観光にも疲れた。きっと私の注意は散漫になっていたのだ。そんな私は絶好の獲物だったに違いない。
ふと目を上げると、目の前には中年の女性が立っている。その時、家内が私の腕をつかんだ。疲れていた私は、不機嫌に「何やネン !?」と振り返る。しかし、立っていたのは見知らぬ中年の女性だ。
いつのまにか私を取り囲んでいた女性のグループ。手に手にボール紙を持った女性達が、ゆっくりと私に迫ってきた。
これはジプシーの集団だ。そう気が着いた私は、「触るんじゃネエ !! 近寄るな !!」と叫びながら抵抗する。
やがて諦めたジプシーの集団が去っていく。奇怪なことに、立ち去り始めたジプシーの一人が私に投げキスをしていった。
ようやく周囲を見回す余裕が出来た。人々が遠巻きに私を見ている。その中に家内の姿があった。
家内は身体がすくんで動くことも出来なかったらしい。「やけど、よく英語が出て来るねえ。」と感心している。私は覚えていないのだが、私は英語でジプシーたちに叫んでいたのだそうだ。
その家内に私が尋ねた。「ジプシーの一人が最後に投げキスをしていったけど、俺に気があったんやろか ??」。「アホやな。ツバをかけて逃げて行ったんや。」と家内。なるほど、言われてみれば、シャツの袖にツバが残っていた。
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