東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

グルジア 2000年3月


15. サラダ、豆のスープ、ヒンカリ、ピロシキ

私は車に乗り込んでからも、考え続けていた。この国に外国からの観光客が来れば、外貨を落としてくれる。

しかし、私を含む外国人たちは、山の上の修道院や、古都の郊外の女子修道院へ行くわけだ。やがて修道士達の静かな暮らしは不可能になってしまうだろう。それは止むを得ないことなのだろうか ... 。




昼食

トビリシに戻る途中で、イラクリが車を止めた。レストランの前だ。この店の豆のスープは地元でも評判なんだと、玉ちゃんが言う。生きることと罪について悩んでいた私の機嫌は、たちまち晴れ渡る。

サラダと豆のスープ

前菜は生野菜のサラダ、パン、そして評判の豆のスープ。素焼きの深い壷の中から、スプーンでスープをすくって口に運ぶ。熱い !! しかし、なるほど美味いわ。

この豆は何の豆 ?? インテリの二人は知らないらしい。玉ちゃんの専攻は科学と経営学、イラクリは法律を勉強した。しかし、役に立たない二人だ。

(ヲイヲイ !! そう言うキミはドやねん ?! )

ピロシキとヒンカリ

メインはピロシキ(下の画像の左上)とヒンカリ(下の画像の右下)だ。

ヒンカリとピロシキ

ピロシキも美味いが、このヒンカリは最高。間違いなく日本人の口に合う。

一言でヒンカリを説明すれば、肉汁マンジュウ。もっと詳しく言えば、ギョウザかシュウマイか肉まんの中に肉のスープが入っているようなものだ。

但し、これを食べるのに技が要る。玉ちゃんに教わった食べ方は次のとおりだ。

正しいヒンカリの食べ方

1. 両手でヒンカリを持つ。
2. ヒンカリの上部を一口かじり、穴を開ける。その際に中のスープをこぼさないこと !! (超重要)
3. ヒンカリの穴から、中の肉汁を飲む。肉のエキスを完璧に封じ込めたスープが最高 !!
4. 最後に残りのヒンカリを口の中に放り込む。

(書きながら、グルジア料理店に行きたくなってきたゼ !! )

(なあ、さっきまで誰か生きることと罪について悩んでなかったか ?? )

ロンドンのグルジア料理店に行ってきました。 詳しくは、 手前味噌味ミソラン・ガイド の中の 「ロンドンにあるグルジア料理店 リトル・ジョージア」 を読んでくださいね。


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【参考】都市別ツアー


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