東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

グルジア 2000年3月


2000年3月18日
01. トビリシ到着

アゼルバイジャンの首都バクーを出発したのが、朝の 9 時。アハメドの運転する車で陸路 550 kmを移動し、グルジアの首都トビリシに到着したのは夕方の 18時だった。

トビリシに到着

初めてやって来たトビリシの街は、既に夕方になっていることもあり、加えて天気も悪く、暗い印象を与える。なんだか陰気な感じ。

他方で、驚かせてくれたのはアハメドだ。今から車を運転してバクーに戻るという。夜中の道を再び 550 km も運転するのか ! しかも一人で !! 大した男だ。

そのアハメドだが、自称「プロの運転手」だ。自前のベンツを運転し、私のような外国人をあちこちへ連れていく。経済状況の厳しいアゼルバイジャンでは、良い金になるのだろう。

ちなみに彼のベンツ。腐ってもベンツだが、手入れは行き届いているにしても、かなりの年代物である。これを手に入れたときの話が、彼の執念を物語っている。

働いて小金を貯めた彼は、自分でベンツを買い、外国人相手のハイヤーを始めようと思ったらしい。しかし、アゼルバイジャンでは中古のベンツは高い。(何処でも高いよ !! )

そこではアハメドはドイツまで行き、中古車のディーラーでベンツを買った。そこからアゼルバイジャンまで自分で運転して来た。その車代は、最初の 1 年で回収したと胸を張っている。ガッツが違うよね。




夜の淑女達

帰っていくアハメドを見送り、一人になった私はホテルの周囲の様子を見渡す。まともな食事が出来そうな店は見当たらない。

二人の女性が近づいてくるのが、横目に見えた。どうやら、そのスジの御商売のお姉さま方だ。気づかないフリをして、煙草をふかす。

背後に足音がした。「煙草を下さらない ??」とお姉さま。非常に運の悪い女性だ。私がくわえているのが最後の 1 本。空になった煙草の箱を見せると、さすがのプロでも会話が止まってしまった。

ホテルの入口に向かう私の後ろを、お姉さま二人がついてくる。しかし、私が入口を通過した途端に、そこを警備するガードマン(KGB風)二人が、お姉さま方を通せんぼ。お気の毒です。

ホテルで夕食

出歩く気もなくなった私は、部屋でルーム・サービスの夕食。せめて地元風の料理を選んだつもりなのだが、 ... 。


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【参考】都市別ツアー


関連書籍

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