|
東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅
キプロス 1999年12月
14. オモドス 1
私たちのバスは、海抜 800 メートルの山中を走る。周囲の山の斜面にはブドウ畑。このあたりが、キプロスでも評判の高いワインの産地である。
気温が高く、日光が溢れていれば、ブドウの実には豊かな糖分が蓄積される。その糖分は発酵によってアルコールとなるのだ。しかし、糖分の蓄積ばかりでは、酸が不足する。つまり、バランスの取れたワインにはならない。
他方、朝晩の気温の下がる地域では、ブドウの実は充分に休息を取ることが出来る。その間に酸が回復する。つまり、充分な日光と気温、それでいて昼夜の気温の差が大きいこと。バランスの取れたワインの生産には、そういう条件が必要なのである。
その意味では、標高 800 メートルを越えるトロドスの山中は、ワイン用のブドウの栽培に適した場所なのだ。
|