梅雨の大原・京都
ガーデニング日記 「急性ラベンダー症候群」

梅雨の大原・京都


18. 曼殊院の竈(一乗寺)

曼殊院到着

タクシーの運転手さんの大原と八瀬に関する話を聞いているうちに、車は曼殊院の前に到着した。

私たちの計画には、「曼殊院」の名はなかったのだけど、その運転手さんのオススメにより、訪ねてみることにしたわけだ。

「媚竈(びそう)」

竈に媚びよ 曼殊院の玄関に掲げられているのは、「竈(カマド)に媚びよ」と書かれた額。

現在の曼殊院を築いた良尚親王(江戸時代初期)の筆になるものだとのこと。

その言葉の出典は論語。「その奥に媚びんよりは、むしろ竈に媚びよ」とあるらしい。しかし、いったいどういう意味 ?? 資料に書いてあるマンマを書いてみたんだけど、ちっともわからないねえ。

竈 しかし、ホームページに書くからには、「わかんない」ままでは済まされないからね。

とりあえず曼殊院の中にあった竈の画像を載せておきます。さ、これに媚びてくださいね。

(オイ、わからんからって、ヤケになったらアカンがな。)



と、困っている私に助け舟。司馬遼太郎氏の「叡山の諸道(街道を行く)」に記載があるそうです。教えて下さったKさんからのメールを転載させて戴きました。

曼殊院の「媚竈」について

「権臣に媚びる」が元々の意味です。竈は奥よりも事に当たって使われるので権臣の喩えです。秀吉が目をかけた八条院の宮の子である良尚座主が関東(徳川家)に媚びるともとれます。きわどい文字なので台所に置いたのではと、街道を行く(叡山の諸道)で司馬遼太郎氏は書いています。

なるほど、深いですね。勉強になりました。Kさん、有難うございました。また何かありましたら、教えてくださいね。






「三国志」の諸葛孔明

諸葛孔明 わからんついでに、右の画像は三国志で有名な諸葛孔明の図。曼殊院の玄関にあった屏風に描かれていたんだけどね。

竈とは何の脈絡もないんだけど、かつて三国志のファンだった私としては、諸葛孔明の図を見たとたんにレンズを向けてしまったわけだね。

しかし、諸葛孔明ファンが嘆きそうな顔で描いてあるよね。イメージじゃもう少し知的なハンサムなんじゃないかなあ ... 。

【参考】ホテル検索 (JTB)


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