ガーデニング日記 「急性ラベンダー症候群」
梅雨の大原・京都
06. 宝泉院の書院(大原)
書院に入って驚いた。10人ほどの観光客がいる。私が学生だった頃には、この宝泉院を訪れる観光客なんて殆んどいなかったんだけどね。
だけど、誰もが静かに庭を眺めているから、ここの良さが損なわれてはいない。ちょっと安心した。
書院と血天井
右の画像は、宝泉院の書院。ここでは五葉松以外にもいくつかの名物を見ることが出来る。
例えば、「血天井」(ここに画像は無い)。関が原の戦いの前、西軍は徳川の家臣である鳥居元忠がたてこもる伏見城を攻めた。やがて鳥居元忠と配下の兵たちは城内で自刃。彼らの血糊が染み付いた床板は、供養のために宝泉院の天井板として使われたと言われる。
石琴
比叡山の仏教儀式の際に聞くことの出来る声明(しょうみょう)は、ある種の仏教音楽とも言われる。その音の高さの基準として使われるのが石琴。
この宝泉院書院の一角には、明治時代の住職が使っていた石琴(右の画像)も残されている。
この大原の里は、声明のメッカとしての伝統を誇っているらしい。
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