東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

冬景色のトルコ
(1997年12月 - 1998年1月)


02. 聖母マリアの家 (トルコ、小アジア)

今朝は6時に起床。ホテルの32階にあるレストランで朝食をすませる。まだ暗いイズミールの夜景が美しいね。画像が無くて申し訳ないんだけど。

イズミール Izmir

  • トルコ第三の都市。人口は約270万人。

  • 街自体は観光地とは言えないけど、周囲にあるエーゲ海沿岸の名所を訪ねるための拠点となっている。

  • 街の起源は紀元前7世紀のギリシャ系の街スミルナ Smyrna。その名前が変化して、現在の名前イズミールになったわけだ。

    現在のイズミールは貿易港として栄えている。NATOの海軍基地の街でもある。

    街では家具などを作る木工業も盛んなんだそうな。ロシアから輸入する木材を材料にしている。

聖母マリアの家

そういえば書くのを忘れていたんだけど、今回の旅はMトラベルのツアー。このサイトの旅行記のコーナーに何度か登場しているMトラベルは、ロンドンにある日系の旅行社なんだ。それから、添乗員はF氏。こちらもお馴染みの顔だ。

そのMトラベルが手配したバスに乗り、イズミールの街を出発してから約1時間。山の中腹にある駐車場でバスを降りる。木立の中の小路を歩くこと約5分。

聖母マリアの家(トルコ) 見えてきたのが「聖母マリアの家」と呼ばれる小さなレンガ造りの建物。

この建物は、イエス・キリストがゴルゴタの丘で十字架にかけられた後、聖母マリアが晩年を過ごした場所だと伝えられているんだ。

西暦431年にエフェソスで開かれた公会議では、「西暦40年に聖母マリアは、聖ヨハネに付き添われてこの場所にたどり着き、晩年をすごした」と認められたんだそうな。

小さな建物の中には、聖母マリア像のある祭壇(右の画像)が設けられている。

聖母マリアの家の壁に残された聖母マリアの絵(トルコ)
聖母マリアの家で見た聖母マリア像(トルコ)
また、レンガの壁に描かれた聖母マリアの顔(左の画像)も残っているんだ。




果たして聖母マリアは小アジア(アナトリア)で晩年を過ごしたのか ??

では、本当に聖母マリアはここで晩年を過ごしたのか ?? 上に書いたように西暦431年のエフェソスの公会議では真実だと認められているけれども、それが事実なのかどうかは定かじゃないらしい。

聖母マリアに付き添ってきたと言われる聖ヨハネの墓とされる場所が近くにあること、キリストは聖母マリアを聖ヨハネに託したと信じられていること、などから出てきた考え方だとも言われているけどね。

この聖母マリアの家が1世紀頃の建物だということは間違いないらしい。但し、ビザンティン帝国の時代に修復されており、原型をとどめているのは一部に過ぎないんだけどね。

歴史的事実は必ずしも明らかとはいえないんだけど、不謹慎ながら聖母マリアのファンである私(特にラファエロの描いた聖母マリアが好き !!)としては、見逃せない場所かな。

関連書籍

参考になる・・・かもしれない本を探してみました。(本の題名をクリックすれば詳細が表示されます。)

有料トイレとチャイ

駐車場に戻り有料トイレを利用する。入り口に立つおばさんに、20,000トルコ・リラ(15円)を渡して中に入るんだ。

ついでに、近くにある土産物屋の隣にあるカフェに入る。チャイが一杯30,000トルコ・リラ(20円)。チャイというのはトルコのお茶のこと。イギリスの紅茶を濃くした感じかな。小さなガラスの器に入ったチャイに、地元の人々は砂糖を入れて飲んでいる。

それにしても物価が安いね。チャイが20円なんだもの。イスタンブールのような都会だと、はるかに高くなるんだけどね。例えば、イスタンブール郊外にある豪華ホテル「スイス・オテル」のロビーでアップル・ティーを飲めば、一杯が900,000トルコ・リラ(600円)になる。

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