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カンパーニャ と ローマ・ヴァティカン イタリア

第四部 ローマ・ヴァティカン編


D62. 大天使 聖ミカエル (サンタンジェロ城 -3.)


大天使 聖ミカエルとサンタンジェロ城

前のページで書いたけど、サンタンジェロ城(カステル・サンタンジェロ)は、元々は古代ローマ皇帝ハドリアヌスによって建てられた皇帝たちの墓だった。

その後、皇帝たちの墓には小さな礼拝堂が建てられていたんだけど、やがて10世紀頃からはローマ法王たちのための軍事要塞として使われるようになったんだ。

そして、ローマにペストが流行っていた西暦590年、現在のサンタンジェロ城の近くを歩いていたローマ法王グレゴリウス1世の前に大天使 聖ミカエルが姿を表し、ペストの流行が終わることを告げた。

それから、この建物はサンタンジェロ城(聖天使城)と呼ばれるようになったわけだ。

ピエトロ・ブラッチによる大天使 聖ミカエル

サンタンジェロ城内で見たピエトロ・ブラッチによる大天使 聖ミカエル(ヴァティカン、ローマ、イタリア) サンタンジェロ城の中で見かけたのが、右の画像にある聖ミカエル像。

これは西暦1736年にピエトロ・ブラッチによって制作された大天使 聖ミカエル像。木彫りの上に金メッキがほどこされている。

余談ながら、このピエトロ・ブラッチは、トレヴィの泉の中央にある「海の寓意像」を制作した人物なんだそうな。

サンタンジェロ城の上に立つ大天使 聖ミカエル

そして下の画像は、現在のサンタンジェロ城の上にたつ大天使 聖ミカエル。神の軍隊を率いる指揮官でもある聖ミカエルは、右手に剣を、左手に鞘を持っている。まさにドラゴンに襲いかかろうとしているところだろうか。

サンタンジェロ城の上に立つ大天使 聖ミカエル(ヴァティカン、ローマ、イタリア) サンタンジェロ城の上に立つ大天使 聖ミカエル(ヴァティカン、ローマ、イタリア) サンタンジェロ城の上に立つ大天使 聖ミカエル(ヴァティカン、ローマ、イタリア) サンタンジェロ城の上に立つ大天使 聖ミカエル(ヴァティカン、ローマ、イタリア)

この大天使 聖ミカエル像の足許には、ちょっとしたスペース(テラスというか、広場というか)がある。そこからは、ティベレ川やローマ市内、サン・ピエトロ広場を見渡すことが出来るんだけど、その風景は次のページでご紹介するね。


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