大天使 聖ミカエルとサンタンジェロ城前のページで書いたけど、サンタンジェロ城(カステル・サンタンジェロ)は、元々は古代ローマ皇帝ハドリアヌスによって建てられた皇帝たちの墓だった。その後、皇帝たちの墓には小さな礼拝堂が建てられていたんだけど、やがて10世紀頃からはローマ法王たちのための軍事要塞として使われるようになったんだ。 そして、ローマにペストが流行っていた西暦590年、現在のサンタンジェロ城の近くを歩いていたローマ法王グレゴリウス1世の前に大天使 聖ミカエルが姿を表し、ペストの流行が終わることを告げた。 それから、この建物はサンタンジェロ城(聖天使城)と呼ばれるようになったわけだ。 ピエトロ・ブラッチによる大天使 聖ミカエルサンタンジェロ城の中で見かけたのが、右の画像にある聖ミカエル像。これは西暦1736年にピエトロ・ブラッチによって制作された大天使 聖ミカエル像。木彫りの上に金メッキがほどこされている。 余談ながら、このピエトロ・ブラッチは、トレヴィの泉の中央にある「海の寓意像」を制作した人物なんだそうな。 サンタンジェロ城の上に立つ大天使 聖ミカエルそして下の画像は、現在のサンタンジェロ城の上にたつ大天使 聖ミカエル。神の軍隊を率いる指揮官でもある聖ミカエルは、右手に剣を、左手に鞘を持っている。まさにドラゴンに襲いかかろうとしているところだろうか。この大天使 聖ミカエル像の足許には、ちょっとしたスペース(テラスというか、広場というか)がある。そこからは、ティベレ川やローマ市内、サン・ピエトロ広場を見渡すことが出来るんだけど、その風景は次のページでご紹介するね。
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