東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

アフタヌーン・ティーとクリーム・ティー (ロンドン)

ロンドンでアフタヌーン・ティー

ロンドンに来てアフタヌーン・ティーを楽しもうというからには、アフタヌーン・ティーについて多少なりとも知識なりイメージなりを持っているわけだよね。もし何も知らずにアフタヌーン・ティーを単に「午後の紅茶」だと思ってオーダーすれば、下の画像のように色々と登場して驚くことになるわけだ。

イギリスの首都ロンドンのホテルでアフタヌーン・ティー

もちろん、アフタヌーン・ティーというからには午前ではなくて午後に楽しむものであることは間違いない。かといって、午後11時(夜中だ)に紅茶を飲んでもアフタヌーン・ティーとは言わないよね。では、午後の何時から何時までならばアフタヌーン・ティーたりうるのか ・・・ 。

理論的な説明はできないけど、実務的な答ではあるかもしれない。例えば、ロンドンのキャピタル・ホテルのアフタヌーン・ティー(上の画像がそれなんだけどね)は午後2時半から5時半までオーダーできるらしい。

つまりは常識的に言って昼食の時間の後、夕食の時間の前にお茶を飲みながら色々と食べるというわけだね。夕方から劇場に入るんだけど、途中でお腹が空かないように、何か食べておこうという場合にちょうど良いのがアフタウンーン・ティーというわけだね。

では、お茶を飲みながら何を食べるのか。家内はロンドンではフォートナム・メイソンのアフタヌーン・ティーがお薦めだと言っているんだけど、そのフォートナム・メイソンの資料によれば、まずはサンドイッチなんだそうな。続いてスコーン。お茶はスコーン無しには完全ではありえないらしい。そしてケーキ。まさにこのページの冒頭の画像だね。

ロウ・ティーとハイ・ティー

もう一度このページの冒頭の画像を見てもらえるかな。テーブルの右向こうに膝が見えているよね。つまり、膝ほどの高さのテーブル(レストランよりもラウンジなどにあるテーブル)、つまり低いテーブルで戴くのがアフタヌーン・ティーなんだそうな。故にアフタヌーン・ティーのことをロウ・ティーとも呼ぶらしい。

イギリスの首都ロンドンのホテルのレストラン

対して、上の画像に見るレストランにあるテーブル、つまり高いテーブルで戴くお茶と食べ物をハイ・ティーと呼ぶんだそうな。ロウ・ティー(アフタヌーン・ティー)と比べて、ハイ・ティーはより食事に近いたっぷりとしたものになるらしい。例えば、フォートナム・メイソンのハイ・ティーでは、チーズ・トーストや落し卵なども付いてくるらしいよ、残念ながら食べたことが無いけど。

ロンドンの庭でクリーム・ティー

アフタヌーン・ティー(ロウ・ティー)よりも簡略なのがクリーム・ティーかな。スコーンを食べながらお茶を楽しむのがクリーム・ティー。決してお茶にクリームを載せるわけじゃないからね。アフタヌーン・ティーからサンドイッチとケーキをはずせば、クリーム・ティーになるというわけだ。

イギリスの首都ロンドンの自宅の庭でクリーム・ティー

上の画像はロンドンに住んでいた頃、庭のテーブルで楽しんだクリーム・ティー。もちろんスコーンにはたっぷりとクロテッド・クリームとジャムを載せる。カロリーがとんでもないだろうけどね。ちなみに、お皿に山盛りのスコーンは家内のお手製なんだ。実は家内はスコーンを焼くのが得意だったりする。でも、最近は作ってくれないけど ・・・ 。

シドニーのアフタヌーン・ティー

かつて私はロンドンの金融街シティにあるオフィスで働いたことがある。その頃には既に無くなっていたシステムだったけど、かつては10時と3時にティー・レディがオフィスを回って、各々に好みのお茶と甘いもの(ビスケットとかチョコとか)を配っていたらしい。誰々のお茶の好みはこうで、このビスケットを付ける、なんて一人ひとりの趣向を覚えていることを誇りにしていたらしいよ。

そんなティー・レディもオフィスからいなくなり、今では各々が勝手に自分のお茶を入れて甘いものをかじるんだけどね。それにしてもイギリス人はお茶が好きだった。そんなお茶好きとお茶に関する習慣は世界のイギリス系の国に広まっているね。

オーストラリアの街シドニーのクイーン・ヴィクトリア・ビルディングのティー・ルームのアフタヌーン・ティー

例えば上の画像は、オーストラリアの街シドニーにあるクイーン・ヴィクトリア・ビルディングの中のティー・ルームのアフタヌーン・ティー。ケーキなどは多様だけど、基本的にはイギリスのアフタヌーン・ティーと同様だよね。但し、私はクロテッド・クリームについては、イギリスのデヴォンのものが断固として好きなんだけどね。


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