東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

イングリッシュ・ブレックファスト (ロンドン)

Warning !!

このページに述べられている見解は、の独断と偏見に基づくものであり、我が家の公式見解とは言い難いことに留意されたい。


イギリス料理はまずいのか・・・
でも、イングリッシュ・ブレックファストは大好き

イギリス料理はマズイ !! と言われる。イギリスで営業している中華料理店やインド料理店、イタリアン・レストランやフレンチ・レストランのことを言っているのではない。イギリスのレストランで出されるイギリスの料理のことを言っている。

確かに基本的には、その通りだ。名物と言われるロースト・ビーフなんて、ちっとも美味いとは思わない。フィッシュ・アンド・チップスだって、一部の例外(中にはフィッシュ・アンド・チップスの美味い店もある)を除けば、さほど美味くもない。

ところがだ。典型的なイギリス料理の中にも美味いものはある。それがイングリッシュ・ブレックファストだ。(たとえ、この意見に同意する人が極めて少ないにしても !!)

ロンドン出張時には、
毎朝欠かさずイングリッシュ・ブレックファスト

というわけだから、私がロンドンに出張しているときには、毎朝欠かさずイングリッシュ・ブレックファスト(下の画像)を食べている。

ロンドンで食べるイングリッシュ・ブレックファスト (イギリス)

ついでながら、もちろん朝はイングリッシュ・ブレックファストを食べ、更には昼にもパブでイングリッシュ・ブレックファストを食べることも少なくない。日本に帰国した今となっては、イギリスでイングリッシュ・ブレックファストを食べる機会は貴重だからね。

これぞ当たり前のイングリッシュ・ブレックファスト

上の画像は、どうってことはないホテルの朝食のイングリッシュ・ブレックファストだが、参考までに解説しておこう。
  • 真ん中にあるのは、言うまでもないが、卵だ。これはオムレツでもスクランブル・エッグでもいけない。フライド・エッグじゃなきゃダメ。それも完全に焼いちゃダメ。ちょっと柔らかい部分が必要なんだ。

    あのね、イギリスの卵にはサルモネラ菌がついているからさ、完全に火を通さないと危ないよ。(イギリスのタマゴのサルモネラ菌については、下に詳しく書きました。参照してくださいね。)

  • その上にあるのはビーンズ。大豆だな。これが身体に良いんだ。

    (やけど、味付けが甘すぎるんや。しかも、ドロドロになるまで柔らかく煮込みすぎやで。)

  • 時計回りで行くが、ビーンズの右下にあるのがベーコン。これがカリカリで脂身もたっぷりで美味いんだな。

    確かに脂身が多いよね。若い人だったら大丈夫かもしれないね。でもさ、あんたも自分の年齢を考えないとね。脂肪の取りすぎはダメなんじゃないの ?? しかも、イギリスのベーコンは塩味が強すぎてね。これも身体に悪いよね。

  • 卵の下にあるのは、グリルしたマッシュルームだ。キノコ類は健康に良いぞ。

    (どちらかといえば、俺には炭になったマッシュルームに見えるな。しかも、ベーコンの脂をたっぷりと吸収しとる。それでも健康に良いんか ?? )

  • マッシュルームの左にあるのは、グリルしたトマトだ。ビタミンも必要だからな。

    こんな風に料理したトマトに、果たしてどれほどのビタミンが残っているのか、イギリスの保険行政の方々はテストしたのかな ・・・ 。仮にビタミンが残っているにしても、とにかく焼いたトマトは嫌い !!

  • 最後は、トマトの上、卵の左にあるソーセージだ。世界でも最も柔らかいソーセージかもしれん。(我が家では、「フニャソー」、つまりフニャフニャ・ソーセージと呼ばれている。)

    (組成から考えれば、混ぜものの多いチクワみたいなもんやな。要はデンプンが多いわけだ。総合的に考えて、君の朝食の内容は、塩、コショウ、油、砂糖、まずまずのタンパク質、大量の脂、わずかばかりのビタミンの残骸というわけだ。)

イギリスのタマゴは危ないか ??
(サルモネラ菌の危険について)

イギリスのタマゴは危ないか ?? (サルモネラ菌の危険)について、ロンドンの Takemuraさんからメールを戴きました。ロンドンに20年もお住まいの上に、料理関係のお仕事をされている方の情報です。貴重ですよ。



  • かつて、ロンドンではサルモネラ菌が流行ったことがある。今でも 100% サルモネラ菌がないとは言いかねる。
  • しかし、その危険性は大きく低下している。
  • 御自身は20年間にわたって毎日タマゴを生で食べているが、一度も感染したことはない。


Takemuraさん、情報を有難うございました。また何かありましたら、メールにてお知らせくださいね。

ブラック・プディングの付いたイングリッシュ・ブレックファスト

冒頭の画像には無いんだけど、本当は私の大好きなイングリッシュ・ブレックファストの構成要素があるんだ。それはブラック・プディング。

イギリスの首都ロンドンのパブで食べたイングリッシュ・ブレックファスト

上の画像の玉子の上に見えているのがブラック・プディングなんだけど、血で作ったソーセージみたいなものかな。見たところ炭みたいに真っ黒なんだけど、この味が濃厚で美味いんだよね。

なお、ロンドンの金融街シティの中にある私の好きなパブのイングリッシュ・ブレックファストには、上に書いたブラック・プディングも出てくるんだ。

イングリッシュ・ブレックファスト補足

  • 上に書いたロンドンの金融街シティのパブなんだけど、グリルしたトマトではなく、生のトマトが出てくる。これは珍しいイングリッシュ・ブレックファストだと思われる。

  • ブレックファストを日本語に訳せば朝食。だけど、イングリッシュ・ブレックファストは、朝に限らず食べることが出来る。

    もちろん、店によっては出せる時間帯がある。だけど、昼でも午後でも夜でも出している店は少なくないよ。

  • イングランドではイングリッシュ・ブレックファスト、スコットランドではスコティッシュ・ブレックファスト、ウェールズではウェルシュ・ブレックファスト、アイルランドではアイリッシュ・ブレックファスト。

    だけど、殆んど違いはない。国による違いよりも、店による違いの方が大きいようだ。

    但し、その国ではその国の呼び方に従った方が無難だ。つまり、スコットランドでイングリッシュ・ブレックファストと注文するのは止めたほうが良い。毒は入らないにしても、食事の量が減るかもしれない。民族感情は尊重した方が賢明だ。

  • イングリッシュ・ブレックファストには、正しい注文方法がある。

    相手はまず卵の焼き方を尋ねてくるかもしれない。その場合、一切の躊躇を示さずに「フライド・エッグ」と答えること。

    次の相手の質問が「他に何を ??」だったら、迷わず「エヴリシング Everything !!」と答える。これで完璧だ。

  • イングリッシュ・ブレックファストは少々品の悪い料理だと誤解している人もいるかもしれない。だが、世の中には、ミシュラン星付きのレストランで食べるイングリッシュ・ブレックファストというものもある。これはこれで美味いぞ !! いささか邪道のようにも思えるが。

  • 私は食べないから画像にも写っていないけど、イギリスの人々はこのイングリッシュ・ブレックファストと一緒にジャムを塗ったトーストを食べる。西暦2013年10月のことなんだけど、このジャムについてイギリス国会で論争があったそうな。

    イギリスではジャムの中の砂糖含有率は60パーセント以上と定められている。しかし、欧州連合(EU)の基準に合わせて50パーセント以上とすることをすることを政府が検討しているとか。対して、それではイギリスのジャムの味が損なわれると反対派が主張し、論争になったんだそうな。しかし、イギリス人っていったい ・・・ 。

しかしねえ、なんでイングリッシュ・ブレックファストのページが、この「ロンドンの風景(イギリス)」のコーナーで最も長いページになるかねえ ... 。

ヒースロー空港のパブでイングリッシュ・ブレックファスト

イングリッシュ・ブレックファストについてあれこれ書いてきたけど、何はともあれ食べないことにはね。ロンドンのヒースロー空港のパブにはイングリッシュ・ブレックファスト(例えば下の画像)もある。イギリスに到着したら、あるいはロンドンで食べることが出来なかった場合にはイギリスを離れる前に、ヒースロー空港でイングリッシュ・ブレックファストを食べてみてね。

ロンドンのヒースロー空港のパブで食べたイングリッシュ・ブレックファスト (イギリス)

ついでながら上の画像に見えるイングリッシュ・ブレックファストの内容を列記するならば、ベーコン、大豆、マッシュルーム、ソーセージ、フライド・エッグ、ハッシュド・ポテト、トマト、そしてトーストだね。飲み物はビールだ。朝だろうと昼だろうと夜だろうとビールだね、もちろん。


次のページは
「フィッシュ・アンド・チップス(ロンドン)」


ヨーロッパ三昧 トップ・ページ

ヨーロッパの歴史風景

このサイト「ヨーロッパ三昧」には、下の姉妹サイトもあります。ヨーロッパに興味のある方は寄り道してくださいね。

ヨーロッパの歴史風景 バナー このサイト「ヨーロッパ三昧」の姉妹サイト「ヨーロッパの歴史風景」。ヨーロッパ各国の歴史に重点を置いてある。



Copyright (c) 2004-2014 Tadaaki Kikuyama
All rights reserved
このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。

このサイトの運営は、あちこち三昧株式会社が行います。