東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

パブ (ロンドンとその周辺)

ロンドンのパブでひと休み

ロンドン観光に疲れたら、ちょっと休憩するのはパブが良い。都心部でも郊外でも、必ずパブはあるからね。いや、より正確に言うならば、田舎ではパブ以外に休憩できる場所はないというべきか。トイレを借りるにもパブしかないような場所は、田舎には少なくないかも。

セント・オバンスにあるパブの外観(イギリス) そのパブの外観は様々だね。都心にある大きなビルの1階にあるパブもあれば、右の画像のような小さな一戸建てのパブもある。

右の画像は、ロンドン郊外のセント・オバンスの街にあるパブの外観だ。ちょっと見には普通の民家みたいだよね。パブの看板がなければわからないかもしれないね。

ロンドン市内のパブの外観(イギリス)

そして上の画像はロンドン市内にあるパブの外観だね。ロンドンのパブとしてはよくある感じの正面だと思うよ。ちなみに上の画像のパブは、私の大好きなフィッシュ・アンド・チップスの店の近くにあるんだ。ついでに、私がフィッシュ・アント・チップスをよく食べていた法律学校のグレイズ・インからも近いから、このパブでは法律学校の学生さんたちもよく飲んでいたね。

パブはビールだけじゃない

パブといえばビール ・・・ と思われがちだけど、必ずしもビールを飲む必要はないんだ。コーヒーでも紅茶でも良い。

いずれにせよ、パブに入ったら、まずカウンターの前に立つ。やがてバーテンが対応してくれるから、好きな飲み物を注文すればよい。飲み物と引き換えに代金を支払うというのが基本だね。


ロンドン市内のパブで食べたミックスド・グリル(イギリス)

ついでながら、パブでは食事も出来る。例えば上の画像のような料理もある。イギリスらしくフィッシュ・アンド・チップスイングリッシュ・ブレックファストもパブに多いメニューだね。他にもサンドイッチとかカレーがあったりもするね。料理は店によって様々かな。

でも、やはりパブの主流はビール

イギリスのパブで飲めるビールは、大きく分けて4種類。エール、ビター、ギネス、そして日本人に馴染み深いラガー。注文する単位は、瓶で売っているものを除いて、パイントあるいはハーフ・パイントだね。

ロンドン市内のパブの内部(イギリス)

ロンドンを観光する人への私のお勧めは、上にあげた4種類を各々ハーフ・パイントずつ注文して、飲み比べてみること。ついでにサイダーも飲むと良い。これはコーン・ウオールなどで作られているリンゴのお酒。日本ではシードルと呼ばれているのかな。

ちなみに、ロンドンのパブでもアイルランドのギネス・ビールは置いてある。でも、イギリスにあったギネス・ビールの醸造所は既に閉鎖されちゃったらしいし、ギネス・ビールを飲むならば本場アイルランドの首都ダブリンパブが良いかも。

ちょっとビールとパブの歴史

イギリスのあちこちにパブがあって、たくさんのイギリス人がビールを飲んでいる。それが今のイギリスなんだけど、イギリス人がジンばかりを飲んでいた時代もあったんだ。

西暦1606年のことなんだけど、スチュワート朝のイングランド王ジェームズ1世がビール税を導入した。その結果としてビールが割高になった。しかも、名誉革命後にはジンの税金が下げられたこともあって、イギリス人はジンをガブ飲みするようになったんだそうな。

ところが西暦1830年にはビール税が大幅に減税となり、また規制も緩められたこともあって、イギリス人のビールの消費とパブが急増したらしい。

でも、リーマン・ショックの後はイギリス人が外飲みで費やすお金が減っているとか。代わりにスーパーなどで安くお酒を買い、家で飲むようになっているらしい。そんなわけで、イギリスのパブの軒数はかなり減っているんだそうな。

それに追い討ちをかけたのがイギリスにおけるパブの禁煙。イギリス人もスモーカーが多いから、パブでタバコが吸えないのならば、家で飲んじゃえということなんだろうね。この数年でイギリスの1万軒ものパブが閉店しちゃったとか。いずれにせよ、イギリスのパブが減っているというのは、寂しい話だよね。

最後にヒースロー空港のパブ

というわけで、ロンドンに来たら、イギリスに来たら、パブに入るのは必須の経験だと思うよ。

ヒースロー空港の中のパブ(イギリス)

でも、なかなか時間がなくてロンドンでパブに入ることが出来なかった場合、最後のチャンスはヒースロー空港のパブ(上の画像)。たぶん、飛行機の出発まで少し時間があるだろうから、土産物を買うのも大事だけど、せっかくのイギリスのパブに入ってみようね。


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