東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

チェスターの週末(イギリス)

01. チェスターの通りを歩く (イギリス)

ロンドンから列車でチェスター

ある8月の土曜日の朝、ロンドンのユーストン駅から8時半に出発する列車に乗り込んだ。この列車の行き先はホーリーヘッド。ウェールズ北部にある駅だね。でも、私たちはその途中駅で下車する予定なんだ。

そして11時頃、私たちはチェスターの駅で列車を降りた。予定通り2時間半ほどの列車の旅をのんびりと楽しませてもらったよ。ちなみに、ロンドンからチェスターやウェールズ北部のバンガーなどへ行くには、クルー駅などで乗り換えることも多いんだ。でも、一日に何便か直行列車もある。事前の手配と確認が重要なポイントだね。

そのチェスター駅。ちょっと大きめの田舎の駅だな。構内にあるのは小さなカフェとW.H.Smithの店だけ。コイン・ロッカーも荷物を預けるカウンターもない。ともかく予約をしてあるホテルまで行こう。というわけでタクシー乗り場へ。が、タクシーは1台もいない。ロンドンからの直行の長距離列車が到着したばかりだからね。田舎のタクシーは大忙しなんだろうな。

10分ほど待ち、やってきたタクシーに乗り込む。チェスター郊外のホテルまで。ホテルに到着してもまだ昼前だからね。部屋の準備は出来ていない。荷物を預けて再びタクシーを呼んでもらう。まずはチェスター市内へ行って、街を歩いてみよう。

チェスター市内の通りを歩く

というわけで、タクシーでチェスター市内に到着。まずはチェスターの街の通りを歩く。

チェスターのイーストゲート・ストリート(イギリス)

上の画像は、チェスター市内を東西に走るイーストゲート・ストリート。途中から西はウォーターゲート・ストリートになるんだけどね。その二つのストリート、2000年ほど昔にはプリンシパリス街道と呼ばれていた。古代ローマ帝国時代のことだよ。

紀元前55年にカエサル(シーザー)がブリタニア(イギリス)遠征に来て百年ほどの後、西暦43年に古代ローマ帝国の軍団がブリタニア(イギリス)に来てロンドンを築いた。そして西暦79年にはこのチェスターに城塞都市を造ったらしい。

その古代ローマ帝国時代のチェスター(当時はディーヴァと呼ばれていた)は、東西に走るプリンシパリス街道(上に書いたイーストゲート・ストリート)と南北に走るデキュマーナ街道が交差する場所だったらしい。チェスターの街も通りも歴史を持っているというわけだね。

チェスターの街はにぎやか

そんな由緒あるチェスターの通りなんだけど、下の画像のようにとってもにぎやかだった。というのも、明後日の月曜日はこの夏最後の休み(バンク・ホリディ・マンディ)で、今日から三連休なんだ。だから列車も混んでいたんだけどね。

チェスターの通りはにぎやか(イギリス)

上の画像のように、路上のミュージシャン(バスカー)たちも稼ぎ時というわけで、頑張っているわけだ。

ちなみに、イギリスでは春のイースター(復活祭)の連休も混む。そして夏の最後の連休も混むんだ。だって、夏が終われば、イギリスの短い秋はあるかないかわからないようなものだし、冬は長くて暗くて湿っぽいからね。しかも、夏の最後の連休が終われば、次の連休はクリスマスまで無いんだ。イギリス人だって出かけるよね。

イーストゲート・ストリートの先はイーストゲート

ところで、さっきから名前が登場している由緒あるイーストゲート・ストリートなんだけど、その名前からしてイーストゲート(「東門」・・・だね)がありそうだよね。

チェスターのイーストゲート・ストリートから遠望したイーストゲート(イギリス)

まさにそのとおり。イーストゲート・ストリートから東を見れば、上の画像のようにイーストゲート(東門)が見える。これからそのイーストゲートへ行こうというわけだ。

その前にちょいとランチを。イーストゲートの近くにあるホテルの中のブラッサリーでちょいとお昼を食べてから歩くことにしよう。


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