東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ニース・エズ(フランス)とモナコ大公国の旅

+ロンドン (2002年2月)


22. シャガールが描いた聖書の世界 -2.
(シャガール美術館、ニース、フランス)

「イサクの犠牲」(シャガール 1960-1966年)

シャガールが描いた「息子イサクを生贄に捧げようとするアブラハム(部分)」(シャガール美術館、ニース、フランス) 右の画像は、シャガールの描いた「イサクの犠牲」。

三天使の予言の通り、99歳の高齢にして90歳の妻サラとの間に息子イサクを得たアブラハムだったが、神は彼に試練を与えたんだ。我が子イサクを神への犠牲として捧げよというわけだ。

神を信じるアブラハムは、神の命に従ってイサクの命を奪おうとした。

しかし、アブラハムの信仰心を見てとった神は、天使を送ってイサクの命を救ったんだ。シャガールが描いたのは、天使によって止められたアブラハムの姿。その手には息子の命を奪おうとした刃物が握られていた。




「楽園」(シャガール 1961年)

シャガールが描いた「楽園(部分)」におけるアダムとイブ(シャガール美術館、ニース、フランス) 右の画像は、シャガールが描いた「楽園」の一部、エデンの園で寄り添って立つアダムとイヴだ。

しかし、その左にはうっすらと蛇が描かれている。やがて知恵の実を食べ、楽園から追放されてしまう二人の運命を予告している。

「ソロモン雅歌 IV」(シャガール 1958年)

下の画像は、シャガールが描いた「ソロモン雅歌 IV」。ギリシャ神話のペガサスのような翼のある馬に乗っているのは、古代イスラエル王国の王ダヴィデとその愛人のバテシバなんだって。

シャガールが描いた「ソロモン雅歌 IV (ダビデとバテシバ)」(シャガール美術館、ニース、フランス)

ダヴィデとバテシバの間に生まれ、古代イスラエル王国の黄金時代を築いたソロモン王は、シバの女王との知恵比べで有名なんだけど、他方で女性関係も盛んだったらしい。一説には、ソロモン王には妻が700人と妾が300人いたとも言われているんだ。

ちなみに、ソロモン王の死後、イスラエルの王位を継いだのは彼の息子レハブアムだったが、シバの女王との間に出来た子はエチオピア王家の祖となったとも言われているんだ。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索


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旅行記「夏のプロヴァンス(フランス)」
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