ニース・エズ(フランス)とモナコ大公国の旅+ロンドン (2002年2月)
18. 鷲の巣村エズの小さな広場
|
路地の奥には小さな広場があったんだ。その広場の真ん中にあるのが、右の画像にある水飲み場。面白い形でしょ。 それにしても、こんな岩山の上に湧き水や地下水は無さそうだけど、昔はどうやって水を流していたのかな。岩山の上に貯水槽でも作っていたのかもしれないね。 いずれにしても昔のエズでは水は貴重品だったろうね。そして、水のある小さな広場に小さな村の村人達が集まったわけだ。 |
広場に面して立つ土壁の家の窓に洗濯物が干されていた。 1920年代に無人の廃墟となったエズ村(ロンドンで買ったガイドブックには、「オープン・エア・ミュージアムのようなエズ村」と書いてある)なんだけど、その後人が住み着いているのかな。 村の中にいくつかある土産物屋さんやレストランの人々かもしれないけどね。 |
エズ村の小さな広場から見る地中海小さな広場で南を向けば、家々の間に地中海が見える。空気の状態によっては、エズ村からはコルシカ島(フランス皇帝となったナポレオンの故郷)も見えるらしいんだけど、今日は影も形も見えない。地中海も春霞なのかな。地中海のステキな眺めでしょ。でもね、かつて地中海の向こうのイスラム教徒は、ヨーロッパを狙っていたんだよね。この静かなエズの村だって、イスラム教徒に征服されたことだってあるんだよ。 また、キリスト教勢力によって奪還された後も、このエズの村はイスラムの海賊あるいはオスマン・トルコの艦隊に襲われたこともあるんだ。のどかな景色の向こうには、凄惨な歴史もあるんだよね。
All rights reserved このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。
|