東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

パリに住んだ...つもりの 9 日間

パリ + ロワール・ノルマンディ・シャルトル
(フランス) 2000年9月



09. シュノンソー城 (川面に映る姿)

城の中の廊下を渡り、対岸にあるドアから出る。その際に小さなプラスティックのプレートを渡される。城に戻って来るときには、そのプレートを返すきまりになっている。つまり、対岸に渡ったままで戻ってこない観光客がいないか、確認するわけだ。

対岸の道を歩いて、城が最も美しく見える場所を探す。気に入った場所を見つけては、カメラを構える。周囲には同じような人々がカメラを構えている。誰もが城のベスト・ショットを撮ろうとしているわけだ。

そして、私のベスト・ショットが下の画像。もっと青空が広がっていれば、はるかに美しくなったはずなんだけど...。

(言い訳やな。)

川面に映るシュノンソー城

これでロワール古城めぐりも終わりだ。バスに乗ってパリに戻る。

ところが、高速道路が混んでいる。夏の終わりの日曜日ということもあり、遠出をしていた人々が一斉にパリに戻っているわけだ。




ちなみに今夜の夕食は、ラーメンとレバニラ炒め。アパルトマン近くの日本レストランで食べた。(店の詳細に関しては、このサイトの レストラン・ガイド の中の 「ラーメン ひぐま」 のページを参照。)

下の部屋の住人からの苦情 !!

今日は朝の7時過ぎから観光に出発した為に、さすがに疲れてしまった。夕食の後はアパルトマンでのんびりとくつろぐ。

夜の9時。電話のベルが鳴る。はてさて、誰だ ?? この部屋の電話番号を知っているのは、この部屋の大家さんだけなんけど...。

受話器を取り上げる。男の声がフランス語でまくしたてる。もちろん私にはチンプンカンプン。そう英語で伝える。相手はしばしの沈黙。やがて、ゆっくりとした英語で話し始めた。英語は苦手らしい。少し優位に立った。

彼は下の部屋に住んでいるらしい。要は私たちの部屋の物音に迷惑しているというのだ。彼が数え上げた罪状の一は、音楽がうるさいということ。しかし、それは変だ。私たちの部屋にはCDプレーヤーもラジオもない。テレビはあるが、見ていない。

彼は次の罪状認否を始めた。第2の罪は、早朝5時半の風呂。あ、それは正確だ。まさしく私たちは今朝5時半に風呂に入った...。その音で彼は目がさめてしまったとのこと。それは確かに申し訳なかった。

罪状の第3は、同じく早朝の階段の音。確かに心当たりはある。ロワール古城めぐりに参加するために、今朝は6時半に部屋を出た。この アパルトマンの階段 は歩くたびに悲鳴をあげるものだから、確かにうるさかったかもしれない。でも、そんなに早く出かけることはもうないから、安心してくれと説明する。

とりあえずは相手の理解を得ることが出来た。しかし、この気まずい雰囲気のままで電話を切りたくはない。今度の日曜日までは、ともかくご近所様なのだ。出切れば良い雰囲気に持っていきたい。

「私の名前はキクというんだ。日本人だよ。アナタは ??」彼の名前はクリストフ。英語が苦手なんだと言う。「そんなことはないよ。少なくともボクのフランス語よりは、はるかにマシだ。」(ああ、嫌なセリフ。ロンドンで英語のヘタな私にイギリス人が慰めるときに使う言葉と同じ !!)

ともかくもクリストフとは表面的な友好関係を確立。充分とは言えないが、気まずい雰囲気のままでいるよりはマシに違いない。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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