マルセイユを丘の上から眺めた丘の上のノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院を見終えたら、再び外に出る。寺院は海抜 162メートルの丘の上に建てられたんだけど、そこから眺めたマルセイユの風景が下の画像なんだ。
上の画像の左上部分に見えている地中海から、マルセイユの街を経て、様々なものや人々がフランスに入って来たわけだね。
マルセイユの沖にあるディフ島(イフ島)の要塞・監獄前のページでも書いたけど、ハプスブルク家の皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)の宿敵フランス王フランソワ1世が西暦1516年にマルセイユを訪れ、守りを強化すべきことを考えた。そして築かれたのが、マルセイユの港の 2kmほど沖にあるディフ島(イフ島)の要塞だった。(下の画像の中の青い矢の先に見えている。)
そのディフ島の要塞は後に監獄として使われたんだけど、その中に囚われていた人物の中でも最も有名なのが、モンテ・クリスト伯爵かな。(モンテ・クリスト伯爵は実在の人物ではなく、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説の主人公だけどね。)
ついでながら、このモンテクリスト伯の姓はダンテスとなっている。これは19世紀半ばにフランスで盛んに読まれていた叙事詩「神曲」の詩人ダンテから取られたものと考えられるそうな。
夏のマルセイユの海辺そして下の画像はマルセイユの海水浴場の様子。日本の都会に近い海水浴場と比べれば、まだ空いているかな。でも、さすがにフランス第2位の大都会マルセイユの海水浴場だけあって、かなりの混み具合だね。
今日は晴天の日曜日だし、気温は34度もあったし、海にはいりたくなる気持ちはよくわかるよ。
再びマルセイユの沖合いのディフ島(イフ島)そろそろマルセイユにもお別れの時間なんだけど、最後にバスの中から眺めたマルセイユの沖合いのディフ島(イフ島)の様子が下の画像。
この後、バスはマルセイユ市内を出て空港へ向かった。その空港で私たちは最後の買い物。そしてヒースロー空港に降り、ロンドン市内の自宅に戻ったわけだ。2泊3日の旅行はあっという間に終わってしまった。でも、ラヴェンダーの花が満開の夏のプロヴァンスを満喫できたね。
プロヴァンス、ちょいと補足フランス南部プロヴァンス地方には、その他にも色々と見所があるよね。例えば、古代ローマ帝国時代に建設された水道橋 ポン・デュ・ガール。それから、岩山の村の上にそびえる中世の古城が印象的なレ・ボー。これらについては、別の旅行記「春のプロヴァンス(フランス)」を参考に。更には、ニースやエズ、教皇庁が置かれたアヴィニョン、フランス国内じゃないけどニースからも近いモナコ大公国とか ・・・ 。フランス南部プロヴァンス地方あたりには、もっともっと魅力があるよね。
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