東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

春のブルガリア
東欧(1997年5月)



07. 哀しきバラの谷 (ブルガリア)

ブルガリアの人々にとって、オスマン・トルコによって支配されていた時代は、幸福だったとはいえないよね。でも、少なくとも一つは、オスマン・トルコがブルガリアに素敵なものを残しているんだ。

それがバラ。ブルガリアにおけるバラの栽培は、17世紀にオスマン・トルコから導入されたもの。気象条件がマッチしたのか、バラの栽培は盛んになり、カザンラク近くの谷あいの土地は「バラの谷」とまで呼ばれるようになったんだ。

やがて、カザンラクの街の郊外にある「バラの谷」に到着。周囲の畑には、右の画像にあるピンクのバラが栽培されている。

この種類のバラからは、たくさんのエッセンシャル・オイルが採れるんだって。

バラの花(ブルガリア)
バラの花(ブルガリア)
バラの花から作るのは、エッセンシャル・オイルだけじゃないらしいよ。ジャムもお茶もリキュールも作っちゃう。

ちなみに、バラのジャムは便秘の薬にもなるんだって。但し、食べ過ぎると胃腸の調子を崩しちゃうらしいから、ほどほどが肝心だけどね。

関連書籍

参考になる・・・かもしれない本を探してみました。(本の題名をクリックすれば詳細が表示されます。)




家内の念願のバラの谷。でも、ちょっと哀しい。というのも、バラの花はさほど多くは咲いていないんだ。タイミングはドンピシャのはずなんだけどね。

バラの谷のバラ畑(ブルガリア)

上の画像を見ても、バラの花が少ないでしょ。ブルガリア農業の崩壊の影響が、バラの谷にも出ちゃっているのかなあ...。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索


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