東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

春のポルトガル

(1998年5月)


ポルトガル略年表 - 8. 衰退する経済

  • 1670年代、ポルトガルの植民地ブラジルの砂糖産業が急速に衰退し始め、ポルトガル経済の衰退が加速された。

  • 1693年、ブラジルの内陸部で金鉱が発見され、宗主国ポルトガルにはブラジルの金が流入し始めた。

  • 1703年、ポルトガルとイギリスとの間でメシュエン条約が成立した。この条約は、既に進行していたイギリスとの貿易取引を追認するだけのものだった。

    イギリスとの貿易が拡大するにつれて、ポルトガル経済はワイン生産に特化していった。

  • 1729年、ブラジルでダイヤモンド鉱床が発見された。

    このダイヤモンド鉱は、1693年に発見された金鉱と並んで、ポルトガル経済を潤した。しかし、その富は贅沢品の輸入の対価として支出され、すぐに国外へ流出してしまった。

  • 1750年、ポルトガルの外務大臣に任命されたのは、セバスティアン・ジョゼ・カルヴァーリョ・イ・メロという名の小貴族だった。

    この人物、後にポンバル侯爵と呼ばれることになる。

  • 1755年11月1日、大地震がリスボンを襲った。多くの建物が崩壊した中で、現在のアルファマ地区だけが被害が少なく、今でも当時のリスボンの面影を残している。

    中世リスボンの面影を残すアルファマ地区
    (ポルトガル)

    中世リスボンの面影を残すアルファマ地区(ポルトガル)

    右上の画像は、中世リスボンの面影を残すアルファマ地区(ポルトガル)。

    もっと詳しく知りたい方は、旅行記「春のポルトガル」の中にある「アルファマ地区(リスボン、ポルトガル)」のページを見て下さいね。


    地震の後、リスボンの復旧を指揮したのが、広場に銅像の立つポンバル侯爵だった。

    同年、ポンバル侯爵により、グランパラ・イ・マラニャン会社が設立された。同社はポルトガル王国から与えられた特権の許に、ブラジル貿易を独占した。ポンバル公爵の狙いは、イギリス商人の手からポルトガルの貿易を取り戻すことにあった。

  • 1757年、ワイン取引の自由化を求める民衆が暴動を起こし、ポンバル侯爵によって弾圧を受けた。

    当時、暴落したワイン価格の建て直しを狙うポンバル侯爵によって、ワイン取引は制限されていた。

  • 1758年、ポルトガル国王暗殺未遂事件を契機として、国政の全権を握るポンバル侯爵が大貴族に対する弾圧を行った。

  • 1759年、ポンバル侯爵により、ポルトガルからイエズス会が追放された。ポルトガル社会に大きな影響力をもっていたイエズス会は、王権の伸張に対する障害と考えられた。

  • 1760年代、ポルトガルの植民地ブラジルにおける金の生産が激減し始めた。

    その頃、ポルトガル経済の立て直しの為に、ポンバル侯爵は保護貿易化政策を採ると同時に工業化に取り組み始めた。

  • 1768年、国王権力から独立して権力を行使していた異端審問所が、ポンバル侯爵によって国王裁判所に再編された。その長官にはポンバル侯爵の実弟が任命された。

  • 1772年、公教育法が公布され、479の初等学校が設立された。

  • 1773年、ポンバル侯爵がローマ教皇に働きかけ、イエズス会が解散させられた。

  • 1777年、ポルトガル国王ドン・ジョゼが死去。マリア 1世が王位を継承し、王国の全権を掌握していたポンバル侯爵は失脚した。

    マリア 1世はポンバル侯爵の独裁に終止符を打ったが、ポンバル侯爵の経済政策は踏襲し、ポルトガル経済は改善し始めた。

ポンバル公爵広場と銅像(リスボン、ポルトガル)

ポンバル公爵広場(リスボン、ポルトガル)

上の画像は、ポルトガルの首都リスボンのポンバル公爵広場に立つポンバル公爵の銅像。

もっと詳しく知りたい方は、旅行記「春のポルトガル」の中にある「リスボン市内散策(ポルトガル)」のページをどうぞ。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索





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