春のポルトガル(1998年5月)
06. ケルーシュ宮殿に入る(ポルトガル)ポルトガルの王宮のあるシントラを出発したバスは、リスボンに向かって南下する。だけど、リスボンまで 15kmほどのところで、ちょっと寄り道。そこにブラガンサ王朝(ポルトガルの第三王朝)の宮殿が残っているんだ。その名はケルーシュ宮殿。ケルース宮殿とするガイド・ブックもあるけどね。 ケルーシュ宮殿の建設が始まったのは 1747年。完成したのは、1786年のこと。宮殿自体もさることながら、広大な庭園も宮殿の自慢なんだそうな。 ポルトガルの女王 マリア 1世の肖像画
右の画像にあるのは、ケルーシュ宮殿の中に飾られているポルトガルの女王 マリア 1世 (1734-1816年)の肖像画。彼女もこの宮殿が好きだったみたい。でもね、彼女は大変な時代にポルトガルの女王だったんだ。皇帝ナポレオンのフランス軍がポルトガルに侵入し、上陸してきたイギリス軍と戦火を交えた。 そんな戦乱のポルトガルを後に、彼女はブラジルに難を逃れるしかなかったんだ。そのあたりの経緯に関しては、「ポルトガル略年表 - 09. ブラジルの独立」を読んでね。 ついでながら、ポルトガルを舞台にフランス軍と戦ったイギリス軍の指揮官が、後にワーテルローの戦いでフランス軍を撃ち破り、皇帝ナポレオンを没落させたウェリントン将軍だったんだ。 |
夏の離宮の中はアスレージョ
シントラの王宮とは違って、このケルーシュ宮殿ではカメラを使うことも許されていた。だから、アスレージョで飾られた宮殿の中の様子を、ここでお見せできるというわけだ。 華やかなケルーシュ宮殿だけど、フランス王ルイ14世(太陽王)のヴェルサイユ宮殿を模倣したものなんだそうな。建築様式としては、バロック・ロココ様式に属するらしいよ。(余談ながら、プロシア王国のフリードリヒ2世の造営したサン・スーシ宮殿も、同じくヴェルサイユ宮殿を模したもの。)
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