ウェヌス女神の神殿
ヴェネツィア広場から入ったフォーリ・インペリアーリ通りを挟んで、左手にあるトラヤヌスのフォロと記念柱の向かい側にあるのが、ウェヌス女神(ヴィーナス)の神殿。右の画像にあるように、現在では三本の円柱を中心とする一部の遺構しか残っていないんだけどね。そして、ウェヌス女神の神殿に隣接していたのが、カエサルのフォロなんだ。 カエサルのフォロ(フォルム)ウェヌス女神(ヴィーナス)の神殿に隣接していたカエサルのフォロ(フォルムあるいは公共広場)...というよりは、カエサルのフォロの中にウェヌス女神の神殿が建てられていたと表現すべきかな。実はカエサル(ジュリアス・シーザー)が属していたユリウス一族の御先祖様はウェヌス女神(ヴィーナス)だったと考えられていたんだ。つまり、カエサルは自分が作ったフォロに、御先祖様を祀る神殿を置いたわけだ。
上の画像の中の円柱が並んでいる辺りがカエサルのフォロなんだけど、元々のフォロ・ロマーノが手狭になったためにカエサル(ジュリアス・シーザー)が作ったのがカエサルのフォロ。紀元前54年から46年にかけて作られたカエサルのフォロの中央には、カエサルの騎馬像もあったらしいよ。 アウグストゥスのフォロ紀元前44年、カエサル(ジュリアス・シーザー)が暗殺された。やがて、彼の養子オクタヴィアヌス(カエサルの実の甥)が権力を掌握。紀元前27年、オクタヴィアヌスが古代ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスとなった。その初代ローマ皇帝アウグストゥスが作ったのが、下の画像にあるアウグストゥスのフォロ。中央にはマルスの神殿があったんだけど、その円柱や階段・壁などが残っている。
カエサルのフォロにはユリウス家の御先祖ウェヌス女神の神殿があった。対して、アウグストゥスの神殿にあるのはマルスの神殿。実はマルスは復讐の神でもあった。ここでいう復讐とは、アウグストゥスの義父であるシーザーを暗殺した人々に対する復讐なんだね。
ネルヴァのフォロとミネルヴァの神殿
カエサルのフォロとアウグストゥスのフォロの間に、後に作られたのがネルヴァのフォロ。そこにあったミネルヴァ神殿は17世紀まで残っていたんだそうな。でも、その石材を利用するために、ミネルヴァ神殿も取り壊されてしまった。今に残っているのは、右の画像にある二本の円柱とミネルヴァ神の像だけなんだ。 余談ながら、このネルヴァ帝は、トラヤヌス帝と同様に古代ローマ帝国の五賢帝の一人とされている。
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