東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

カンパーニャ と ローマ・ヴァティカン イタリア

第四部 ローマ・ヴァティカン編


D11. ラファエロ -1. ヘリオドロスの間
(ヴァティカン博物館 -10.)


ラファエロの「ヘリオドロスの神殿からの放逐」

古代ローマ帝国皇帝コンスタンティヌスのキリスト教徒の関係を描いた「コンスタンティヌスの間」に続いては、「ヘリオドロスの間」と呼ばれる部屋にやってきた。

ここから先には、私の大好きな「小椅子の聖母」を描いたラファエロの作品が多いから、とっても楽しみ。

最初のラファエロ作品は、下の画像にある「ヘリオドロスの神殿からの放逐」。聖書に載っている物語にちなんだ作品みたいだね。但し、一部が修復工事中で覆いがかかっていたんだ。残念だけど、古い芸術作品にはこんなこともある。

ヘリオドロスの間にあるラファエロの「ヘリオドロスの神殿からの放逐」(ヴァティカン博物館、ローマ、イタリア) ヘリオドロスの間にあるラファエロの「ヘリオドロスの神殿からの放逐」(ヴァティカン博物館、ローマ、イタリア)

ラファエロの「聖ペテロの解放」

ヴァティカンといえば、その中心になるのはサン・ピエトロ大聖堂かな。そのサン・ピエトロ大聖堂は、聖ペテロの王冠とも言われているんだ。

ラファエロは、その聖ペテロにちなんだ物語をテーマにした作品も残している。それが下の画像にある「聖ペテロの解放」なんだ。

ヘリオドロスの間にあるラファエロの「聖ペテロの解放」(ヴァティカン博物館、ローマ、イタリア)

鎖につながれ、兵士たちの監視の下に牢獄に閉じ込められていた聖ペテロ。そのペテロに天使が声をかけた。すると、ペテロを縛り付けていた鎖が外れたんだそうな。

ヘリオドロスの間にあるラファエロの「聖ペテロの解放」(ヴァティカン博物館、ローマ、イタリア) そして、天使はペテロを牢獄から解放した。自由を回復したペテロは、古代ローマの人々にキリストの教えを説き続け、ローマ・カトリック教会の基礎を築いたとも言われている。

でも、古代ローマ皇帝ネロによるキリスト教徒迫害によって、聖ペテロも殉教したとも伝えられている 。

フレスコ画

ところで、上に見るような壁画のことを「フレスコ画」ともいうよね。イタリア語では「フレスコ」という言葉が壁画を意味しているんだそうな。

但し、言葉の本来の意味では「フレスコ」は、「新鮮な」という意味を持っているらしいから、英語のフレッシュと似たような言葉なんだろうね。壁の漆喰が新鮮なうちに、つまり漆喰が乾く前に手早く描く絵、それが「フレスコ画」なんだってさ。

空気の乾いたイタリアでは、そんなフレスコ画が古代から発達したわけだ。但し、水の都ヴェネツィアは別。湿気の多いヴェネツィアでは、16世紀から油絵が発達したんだそうな。




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