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古代の街ポンペイから出土したモザイク画ヴェスヴィオ火山の噴火で埋もれた古代の街ポンペイで発掘されたモザイク画を代表するのがアレクサンダー大王のイッソスの戦いを描いたものだと思うんだけど、ナポリ国立考古学博物館には他にも多くのポンペイのモザイク画が展示されているんだ。下左の画像にあるのは、女性の肖像を描いたモザイク画。下右にあるのは、芝居に使う仮面を描いたモザイク画。
下左の画像にあるモザイク画には、鳥を捕らえる猫が描かれている。猫って洋の東西を問わず、2千年前でも現代でも、大して変らないんだねえ。そして下右の画像にあるモザイク画は、虎にまたがる子供時代のディオニソスなんだそうな。ま、熊にまたがる金太郎みたいなものかな。
水盤から水を飲む鳩のモザイク画そして下の二枚の画像は、水盤から水を飲む鳩を描いたモザイク画。どこかで見たモザイク画の構図に似ているよね。わかるかな ??
上の二枚の画像に見えるモザイク画の構図は、ラヴェンナのガラ・プラキディア廟にある5世紀のモザイク画「水盤から水を飲む鳩」に似ているんだ。(ガラ・プラキディアについては、「ヨーロッパの歴史風景」の中の「悲劇の西ローマ帝国皇女ガラ・プラキディア」のページを参照。) 永遠の命の水で魂の渇きを癒す西暦79年に火山灰に埋もれたポンペイの時代から数百年が経っても、古代のイタリアの人々は「水盤から水を飲む鳩」の図が好きだったみたい。ちなみに、鳩が象徴しているのは「魂」。そして、水が象徴しているのは「癒しと平和」。「水盤から水を飲む鳩」の図は、永遠の命の水で魂の渇きを癒すことを象徴している、と資料には書いてある。
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