4 人の男とカラシニコフ観光を続けようと車に乗り込み、市内の道を走る。突如として乗用車が私たちの前に突っ込み、イラクリは慌ててブレーキを踏む。「内務警察だ !!」 と玉ちゃん。よくわからないが、KGBみたいなものだろうか。あちらの車に乗っているのは 4 人の紳士。皆さん、マシンガンをお持ちのようだ。こちらと同じく、あちらさんも私たちの様子をうかがっている。 やがて二人の男が降りてきた。後ろの一人はマシンガンを構えている。(ワオ !! 緊張しちゃうなあ。) 後から玉ちゃんに教えてもらったが、あれが有名なカラシニコフ機関銃なんだって。(玉ちゃんは、かつてソ連軍の中尉さんだった。) 銃を持っていないほうの男が、私たちの車をのぞき込む。ちらりと私を見て、玉ちゃんに話しかけた。グルジア語かロシア語か。車を降りた玉ちゃんは、彼と話し始めた。 「パスポートを持っているか ? 」 と玉ちゃん。あらら、彼らのお目当ては私なんだ。 ともかく、パスポートね。ホテルに置いておくのに不安を感じた私は、パスポートを持ち歩いていたのだ。それを渡しながら、「俺も車を降りようか ??」と私。しかし、玉ちゃんは、「車に乗っていたほうが良い。」という。なんだかますます緊張してくるな。 私のパスポートを男に見せながら玉ちゃんがしゃべりつづける。やがて、男は彼らの車に乗り込み去って行った。 車の中に戻ってきた玉ちゃんが状況を説明してくれる。彼らは私の正体に非常に興味を持っていたらしい。「この男は日本の企業から派遣されてきた VIP だ。グルジアの石油産業の基盤整備の為に投資している会社だ。」と説明したらしい。 100% ウソだとは言わない。しかし、検索エンジンだったら、ポイントは一桁 % というところだ。 ともかく、おかげで事なきを得たのだから有り難いけどね。
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