東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

ストーン・ヘンジ (ロンドンから日帰り)

ロンドンで乗っていた車で最後のドライブ

2000年8月のある週末、日本への帰国が迫る私たちは車でロンドン郊外の自宅を出発し、イギリスを代表する古代の巨石遺跡 ストーン・ヘンジへと向かった。長い間お世話になった車とのお別れのドライブを兼ねてね。

この車は、スコットランドウェールズにも連れて行ってくれたし、イングランド各地、コーンウォールやデヴォンカッスル・クームバースにも連れて行ってくれた。

私にとってイギリスの思い出の染み付いた(たくさんのタバコの焼け焦げもついた)車なんだ。しかし、8月末にはロンドンの中古車業者に引き渡すことになっている。そんな車との最後のドライブの目的地がストーン・ヘンジだったというわけだ。

青空の下、ロンドンからストーン・ヘンジ

ロンドン郊外の高速道路(イギリス) ロンドン北部の自宅を出た私たちは、高速道路を西に向かう。天気に恵まれ、最高のドライブ日和だ。

週末だけど高速道路はやや混んでいる。そりゃこの天気だもの。みんな出かけたくなるよねえ。

やがて高速道路 M4 を下りて、のどかな田園風景に囲まれた田舎道を南に向かう。自宅を出てから2時間になる頃、目指すストーン・ヘンジの駐車場に到着。

チケット売り場と入り口はちょいと混んでいた

駐車場に車を停め、まずはチケット売り場に並ぶ。

イギリスの古代巨石遺跡ストーン・ヘンジのチケット売り場と入り口

週末だし、青空の広がる良い天気だし、夏休みだし、有名観光スポットのストーン・ヘンジだし、チケット売り場も入り口もちょいと混んでいたかな。ま、日本の有名遊園地ほどじゃないけどね。

報道によれば、西暦2013年12月にストーン・ヘンジに新しいビジター・センターが完成したらしい。そこにはストーン・ヘンジについて詳しい展示などもあるんだそうな。但し、その新しいビジター・センターはストーン・ヘンジから見えない場所にあり、2.5 キロメートルほど離れている。両者の間はシャトル・バスで移動するんだそうな。

イギリスを代表する古代巨石遺跡 ストーン・ヘンジ

入り口からは道路の下のトンネルを通り、すぐに地上に出る。遠く平原の向こうにイギリスを代表する巨石遺跡ストーン・ヘンジが見えた。

古代巨石遺跡 ストーン・ヘンジ遠景(イギリス)

ゆっくりとストーン・ヘンジに向かって歩く。草地を渡る風の心地良いこと。やがて目の前には紀元前22世紀から13世紀という大昔(西暦2013年に出た新説では紀元前30世紀とも言われている)に築かれた石の建造物。高さ数メートルの石は、直径30メートルの円を描いて立てられている。なんとも不思議な光景だよね。

古代巨石遺跡ストーン・ヘンジ(イギリス)

ストーン・ヘンジ周辺からは牛の骨を含む多くの獣骨が発掘されたそうな。先史時代にはこの場所でイギリス各地から集まる多くの人々の祝典が開催されたとも言われているけど、牛肉などを焼く大バーベキュー・パーティで盛り上がったりしたのかも。

ところで、西暦2014年春に眼にした報道によれば、ストーン・ヘンジ周辺で行われた先端技術を使った地中探査の結果、新たに17もの遺跡が発見されたらしい。その翌年9月のニュースによれば、ここから 3kmほどのところの地下からは、ストーン・ヘンジよりも 1000年ほど古くて且つ規模の大きな巨石遺跡も発見されたそうな。今後の発掘・調査によっては、ストーン・ヘンジの新たな謎が出てくるのかもしれないね。

ちなみに、ストーン・ヘンジの歴史についてもちょっと調べてみたんだ。興味のある方は、このサイトの別館「ヨーロッパの歴史風景」の中にあるストーン・ヘンジのページも読んでみてね。

ヨーロッパに残る古代の石の建造物

余談ながら、ヨーロッパに残る先史・古代の巨石の建造物・遺跡に関しては、次のページも興味深いかも。 ついでながら、巨石じゃないけど、イギリス国内に残る石の建造物の遺跡としては、古代ローマ帝国によって築かれたハドリアヌスの長城(城壁)や、古代ピクト人の石の砦 デューンなんてのもあるね。また隣国アイルランドには世界遺産にもなっているニュー・グレンジ遺跡もあるよ。


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