東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

イギリスの首相官邸がある
ダウニング街10番地(ロンドン)

イギリスの政治の中心ダウニング街10番地

イギリスの首相官邸があるダウニング街の標識(ロンドン) イギリスの首都ロンドンのウェストミンスター地区の中に、かつてはテムズ川の支流に浮かぶ小さな島だった一画がある。既に陸続きとなってしまったその辺りで見かけるのが右の画像にある標識なんだ。

そう、もう説明の必要も無いだろうけど、念のために書いておくかな。イギリスの首相官邸のあるダウニング街の道路標識だよね。

イギリス首相官邸前の鉄格子

一度イギリスの首相官邸を見てみたかった私は、わざわざダウニング街10番地を目指してウェストミンスター地区へとやってきたわけだ。ところが、現在のダウニング街の入口には下の画像にあるような鉄格子が設けられ、警官が警備しているんだ。

イギリスの首相官邸のあるダウニング街10番地の様子(ロンドン)

残念ながら一般人はダウニング街10番地の首相官邸に近づくことはできないみたい。テレビの報道などでは首相官邸の入口が写ったりして、気軽に近づくことができそうだったんだけどね。

イギリスの戦争遂行の中心となった
戦時閣議室 キャビネット・ウォー・ルーム

他方でダウニング街10番地の奥、セント・ジェームズ・パークに面した下の建物の中にある戦時閣議室(キャビネット・ウォー・ルーム)は一般に開放されているんだ。第二次世界大戦中にドイツの爆撃を避けながら、当時のチャーチル首相が閣議を開いた場所なんだそうな。

戦時中にイギリスの閣議が行われたキャビネット・ウォー・ルームのある建物(ロンドン)

この辺りにはその他にも外務省や大蔵省(財務省かな)など、イギリスの中枢をなす建物が集中している。かつての大英帝国の時代には、この狭い地区が世界をコントロールしていたと言っても過言じゃないかもしれないね。ついでながら、上の画像の左下に小さく銅像が見えているでしょ。イギリスがインドからフランスを駆逐したプラッシーの戦いで英雄となったクライブの像なんだ。

ダウニング街10番地の歴史

ところで、ダウニング街10番地にも興味深い歴史があるんだ。興味のある方は、このサイトの別館「ヨーロッパの歴史風景」の中にある「ダウニング街10番地」のページに寄り道してね。

ドイツで開催されたサッカーのワールド・カップと
ダウニング街10番地の首相官邸

2006年夏、ドイツでサッカーのワールド・カップが開催された。そのワールド・カップでは、イングランド代表チームは準々決勝まで進出したんだ。もちろん、イギリスは盛り上がった。首相官邸でも、ドイツでイングランド代表チームの試合がある日には、イングランドの国旗であるセント・ジョージ(聖ジョージ)の旗を掲げることにしたんだそうな。

ところが、これに反発が起こった。というのも、イギリスの首相はイングランドの首相ではなく、ウェールズスコットランド・北アイルランドを含むイギリスの首相だということ。ワールド・カップに出場しているのは、イングランド代表チームであって、全イギリスの代表チームではないということだ。スポーツと政治を関係させるのもどうかとは思うけど、イギリスの歴史と現状を垣間見せる話ではあるかな。


次のページは
「世界の金融街 シティ(ロンドン)」


ヨーロッパ三昧 トップ・ページ

ヨーロッパの歴史風景

このサイト「ヨーロッパ三昧」には、下の姉妹サイトもあります。ヨーロッパに興味のある方は寄り道してくださいね。

ヨーロッパの歴史風景 バナー このサイト「ヨーロッパ三昧」の姉妹サイト「ヨーロッパの歴史風景」。ヨーロッパ各国の歴史に重点を置いてある。



Copyright (c) 2004-2011 Tadaaki Kikuyama
All rights reserved
このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。

このサイトの運営は、あちこち三昧株式会社が行います。