ロンドンの朝の散歩にケンジントン・ガーデンズ2000年の秋にロンドンから日本に帰国した後も、しばしば仕事でロンドンに行っていた。その際に泊まっていたホテルの近くにあったのが、ケンジントン宮殿の庭園だったケンジントン・ガーデンズ。いや、正確に言えば、ケンジントン・ガーデンズの近くのホテルにわざわざ泊まっていたんだ。というのも、ハイド・パークの西の一角にあるケンジントン・ガーデンズ(下の画像)で朝の散歩をするのが大好きだったから。ロンドン出張の予定が決まる度に、すぐさまケンジントン・ガーデンズの近くのホテルを予約していたんだ。
朝の公園を歩くと、多いのはジョギングをする人々。犬の散歩に来る人も多いよ。中には、ビジネス・バッグを持ち、スーツを着込んだ人もいる。公園の中を歩いてから出勤するというのだろうか。どっちにしても、うらやましい話だよねえ。きっとこの近くに住んでいる人々だよね。朝からこの公園を歩くことが出来るなんてね。 冬の朝、霧の中のロンドンのケンジントン・ガーデンズでもね、冬の朝のロンドンは霧に包まれることもある。そんな朝はケンジントン・ガーデンズも霧の中で迷子になりそうなくらい(下の画像)なんだ。こんな時には女性の一人歩きはおすすめできないよね。
余談ながら、このケンジントン・ガーデンズなんだけど、かつては些か危険な場所だったらしい。昔のイギリス国王ジョージ2世がここで強盗に遭ったという話もあるくらい。そもそも当時のロンドン全体の治安が悪かったらしいんだけどね。そんなロンドンの治安が改善したのは、西暦1763年にロンドンの騎馬パトロール警官隊が発足して以後のことなんだそうな。 春になると色鮮やかに花々が咲くケンジントン・ガーデンズでもね、やっぱり私はこのケンジントン・ガーデンズが大好き。春になると色鮮やかな花々(下の画像)が咲いて、散歩道を華やかに飾り立ててくれるんだ。
このケンジントン・ガーデンズでは、スノー・ドロップやスイセンなどの花もたくさん咲く。その花々を見ると長くて暗くて湿っぽいロンドンの冬が終わり、春が来たと実感できるんだ。
リスやウサギたちも姿を見せるケンジントン・ガーデンズしかも、このケンジントン・ガーデンズでは、リスやウサギなどの動物たちが可愛い姿を見せてくれる。
なんだか、人間も花々も動物たちも、このケンジントン・ガーデンズでは幸せそうに見えるよね。そんな公園を散歩するのが大好きというわけだ。 ケンジントン宮殿についてこのケンジントン・ガーデンズは、西暦1841年から公園として一般に開放されているんだそうな。だから、私たちも気軽に散歩して、花々やリスや野うさぎたちを眺めることができるわけだよね。しかし、ケンジントン・ガーデンズは元々はケンジントン宮殿の庭園だったらしい。そのケンジントン宮殿は、名誉革命でイギリス王となったウィリアム3世(オレンジ公)が西暦1689年に買い取り、住み始めたんだそうな。 ちなみに、イギリス王ウィリアム3世はヘンリー8世ゆかりのハンプトン・コート宮殿で落馬して負傷し、このケンジントン宮殿に運ばれて亡くなったんだそうな。西暦1702年のことだけど、ハンプトン・コート宮殿に出る幽霊のたたりとか ・・・ んなことないよね。 ところで、このケンジントン宮殿なんだけど、かつてはチャールズ皇太子や亡くなったダイアナ妃もケンジントン宮殿に住んでいたらしい。そして今のケンジントン宮殿の住人はエリザベス女王の孫にしてチャールズ皇太子とダイアナ妃の長男のウィリアム王子夫妻。そして西暦2013年に生まれたジョージ王子だね。 余談ながら、このジョージ王子の正式な名前は、ジョージ・アレクサンダー・ルイなんだそうな。ジョージはエリザベス女王の父君であるジョージ6世(映画「英国王のスピーチ」で名高い)の名前を戴いたもの。アレクサンダーはエリザベス女王のミドル・ネームであるアレクサンドラから来ている。そしてルイはエリザベス女王の夫であるエディンバラ公フィリップの祖父マウントバッテン卿の名前らしい。そんなジョージ王子がイギリス王となれば、ジョージ7世と呼ばれるわけだね。
ケンジントン・パレスやケンジントン・ガーデンズの様子2002年7月にイギリスへ行ってきた本図健二さんが、ケンジントン・ガーデンズ周辺の様子を知らせていただきました。これからイギリスへ行かれる皆様にお役に立ちそうなので、御本人の了解を得て、ここに掲載させて戴きますね。
本図健二さん、貴重な情報を有難うございました。また面白い情報がありましたら、教えてくださいね。
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