東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「夏のプロヴァンス」 (フランス)

エクサン・プロヴァンス、ラヴェンダー、ヴァレンソール、ムスティエ、セナンク、ゴルド、マルセイユ

11. セナンクの修道院とラヴェンダーの花

セナンクの修道院に到着

慌しい朝だった。今朝は 6時に起床して朝食を済ませた。すぐに部屋に戻り、荷物をまとめる。今日はプロヴァンスのあちこちを観てからロンドンに戻ることになっている。

8時前には部屋のチェックアウトを済ませ、ホテルの前に集合。間もなく到着したバスに乗り込み、エクサン・プロヴァンス(エクス)の街を出発する。短い旅の最終日の観光に向かう。今日も快晴だ。

やがてセナンク渓谷の坂道を下り始めたバス。その車窓から眺めた谷底に、セナンクの修道院(下の画像)が見えたよ。

フランス南部プロヴァンス地方にあるセナンクの修道院を丘の上から見下ろした

実は、このセナンクの修道院には 2年前にも来たことがある。でも、4月だったんだ。ラヴェンダーの花の季節じゃなかった。

ラヴェンダーの花とセナンクの修道院

そして今回は初夏のプロヴァンスの旅だ。そして下の画像を眼にすることができた。期待通り、ラヴェンダーの花に囲まれたセナンクの修道院を見ることができたよ。

フランス南部プロヴァンス地方にあるセナンクの修道院と満開のラヴェンダーの花畑

ヴァレンソールの広々とした畑のラヴェンダーの花も良かった。でも、古いロマネスク様式の修道院を囲むラヴェンダーの花も情趣があるよね。

ちなみに、春にプロヴァンスを旅した際にセナンク修道院に行ったことがある。もちろん素適なんだけど、でもやっぱりラヴェンダーの花に囲まれた夏のセナンク修道院がいいよね。

質素で飾り気の無いセナンクの修道院

周囲を鮮やかなラヴェンダーの花に取り囲まれたセナンクの修道院。でも、その中はとっても質素で飾り気が無いんだ。しかも、今日は日曜日。修道院の後陣(下の画像)にある礼拝堂では、ミサが行われている。その邪魔をしないように、静かに歩かないとね。

フランス南部プロヴァンス地方にあるセナンクの修道院の後陣

ちなみに、上の画像にあるセナンクの修道院の後陣は、北を向いている。普通は東を向くんだけどね。おそらくは、セナンク渓谷が狭くて、慣習に従った建て方が難しかったからと考えられているんだ。

このセナンクの修道院の内部では、カメラは使用禁止になっていた。というわけで、ロマネスク様式の修道院の建物の内部をお見せできないのが残念だな。

また、この修道院の内部は見事な音響効果で名高いらしい。この中で私の大好きなパレストリーナを聞いてみたいもんだね。

セナンクの修道院の歴史

修道院のあるセナンク渓谷の風景

このセナンクの修道院の中には売店もあった。ラヴェンダーのエッセンシャル・オイルなどが並べて有ったよ。でも、売店が閉まっていたのは、ミサの時間だったからかな。

フランス南部プロヴァンス地方のセナンクの修道院があるセナンク渓谷の風景

再びバスに乗り込み、セナンクの修道院を後にした。坂道を登るバスの車窓から眺めたセナンク渓谷の風景が上の画像だ。なんとも厳しい風景だよね。こんな場所で栽培できる農作物って ・・・ やっぱりラヴェンダーくらいなものなのかも。

今もセナンクの修道院の修道士たちは、ラヴェンダーを栽培し、そのラヴェンダーから作られる製品を売り、蜜蜂に集めさせたラヴェンダーの花の蜜を売り、それで祈りの生活を続けているらしい。修道院の売店が開いていれば、ラヴェンダーのエッセンシャル・オイルを買いたかったのに。


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