東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「夏のプロヴァンス」 (フランス)

エクサン・プロヴァンス、ラヴェンダー、ヴァレンソール、ムスティエ、セナンク、ゴルド、マルセイユ

09. オリーブ農園

オリーブ農園に到着

バスに揺られて眠り込んでしまった。家内にたたき起こされたのは16時半。バスを降りてツアーの皆さんについて歩く。

フランス南部プロヴァンス地方のオリーブ農園のオリーブの実

やがて眼にしたのは上の画像にあるオリーブの実。私たちが到着したのは、オリーブ農園だった。

オリーブの木々

にこやかな農園の主人が無数のオリーブの木が並ぶ農場を案内してくれる。オリーブの木には、たくさんのオリーブの実がついている。

フランス南部プロヴァンス地方のオリーブ農園

でも、オリーブの実を収獲するのは数ヶ月先のことなんだそうな。実は私はオリーブの実が大好き。家内が留守をする時、私一人の夕食はワインのボトル、チーズ、そしてオリーブの実だけだったりするくらいだ。(そんな時の朝食はバナナだけだったり。)

ちなみに、ロンドンあたりではフランス南部のオリーブの品質が最高とされている。次いでイタリア(特にトスカナ)、続くのがスペイン・ギリシャかな。但し、オリーブの生産量に関して言えば、フランスは上位10カ国にも入らないらしいけどね。

オリーブの横に鳩小屋

続いて農園主が案内してくれたのが、下の画像にある石の塔だった。さて、これは何でしょうか、と質問すれば「世界不思議発見」になっちゃうんだけどね。

フランス南部プロヴァンス地方のオリーブ農園の鳩小屋

正解は鳩小屋なんだそうな。オリーブに鳩と来れば、まるで旧約聖書だね。箱舟に載ったノアが放した鳩は、オリーブの枝をくわえてノアのもとに戻ってきた。それを見てノアは洪水が治まったことを知ったわけだ。そんなわけで、鳩とオリーブはどちらも平和の象徴だったりするらしい。

そんなオリーブの横の鳩小屋なんだけど、農園主さんはそこで育てた鳩を食べちゃうんだそうな。といって、悪魔ではないだろうけどさ。

悪魔どころか、その農園主さんが次に案内してくれたのはテーブルだった。そのオリーブ農園で収獲されたオリーブから作られたオリーブ・オイルやピクルスを味見させてくれる。ワインも用意してくれていた。農園主さん、悪魔どころか、天使かもしれない。

オリーブ農園の売店で土産物いろいろ

でもね、農園主さん、悪魔ではないにしても、天使でもなかった。私たちが最後にたどり着いたのは、その農園の売店だった。

買ったよ、いろいろと。なんせさっきのテーブルで飲んで食べて美味しかったからね。オリーブ・オイルもオリーブのピクルスも。ついでにオリーブの木で作ったキッチン用品もね。ま、旅を終えて自宅に戻った時の土産物の御開陳が下の画像だね。(ムスティエ・サント・マリーの陶器も写っている。)

フランス南部プロヴァンス地方の旅の土産物

ちなみに、オリーブの木で作ったキッチン用品・テーブル用品が面白かったね。オリーブの木は、高くは育たないけど、意外に横にはかなり大きくなるらしい。直径 3メートルを越える大木もあるんだそうな。古代ローマ帝国時代のニームの街に水を供給していたポン・デュ・ガール(水道橋)の近くで樹齢千年を越えるオリーヴの木を見たけど、確かに横に育っていたね。中年になってからの私のように ・・・ 。

オリーブの木は、上手に頻繁に剪定して余計な枝を落としてやれば、数世紀に渡って実を収獲することができるらしいよ。但し、日本の税法では、オリーブの木の償却年数は25年なんだそうな。気候や土壌も違うから、地中海と日本のオリーブを同じように見ちゃいかんだろうけどね。

ついでなんだけど、日本の税法ではオリーブの木の償却年数25年の他にも色々と定められている。例えば、温州みかんは28年、柿は36年、お茶は34年、桃は15年とか。短いものではパイナップル3年というのもある。


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