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東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

秋のベルギー


3. ルーベンスの絵
(ノートルダム寺院 / アントワープ)

ノートルダム大聖堂内部

ノートルダム大聖堂内部 高さ123メートルの塔を持つノートルダム寺院に入る。

簡素だが白を貴重とした大聖堂の内部は、貴婦人を思わせる。あるいは、ベルギー名産の繊細な白いレースか。

(早くも出たよ、得意の思い込みの旅 !!)

物音を立てないように、静かに奥に進む。ブリュージュではなく、アントワープを選んだ理由がそこにある。

ルーベンスの名画

正面の祭壇に「聖母昇天」。祭壇に向かって右側には「キリストの降架」。左側には「十字架にかけられるキリスト」(下の画像は、その一部)。そして、祭壇の脇の小さな礼拝堂の中には「キリストの復活」。

ルーベンス「十字架にかけられるキリスト」

これらの絵画を見るために、私たちはアントワープにやって来た。ブリュージュではなく、... 。

余談なんだけど、このアントワープのノートルダム大聖堂に名画を残したルーベンスは、イタリアで10年近く修行をしていたんだそうな。そのイタリアからベルギーに帰国したルーベンスが、ここで制作を開始したのが西暦1610年頃のことだった。

全くの偶然なんだけど、その同じ西暦1610年にイタリア・バロックの画家カラヴァッジョが亡くなっている(その当時、彼は殺人犯として追われていた)。芸術の中心がイタリアからベルギーなどのアルプスの北のヨーロッパへ移ることを象徴するような偶然だよね。但し、この後にイタリア・バロックの巨匠ベルニーニが出て、ローマで活躍している。ルーベンスはそんなローマを見てはいないわけだ。

フランダースの犬

話は替わるが、「フランダースの犬」。その物語に登場してくるのが、ネロ少年と犬のパトラッシュ。少年と犬が凍えて死ぬ前に見たのが、このアントワープのノートルダム大聖堂にあるルーベンスの絵だった。

ちなみに大聖堂の売店には、少年と犬の絵葉書が置いてある。しかし、その絵葉書は日本語だけ。英語もドイツ語もフランス語も無い。つまり、アントワープまで来て「フランダースの犬」に興味を持つのは、日本人だけなんだってさ。

もう一つ余談。「フランダースの犬」というのは19世紀に書かれた少年少女向けの物語である。私も小学生の頃に教室の後ろに並べてあった本で読んだ気がする。そして、カルピス劇場のアニメ。確か日曜日の夜の7時半からの放送だったかなあ。


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