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東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

「秋のベルギー」



ある金曜日の朝、私は突如として深刻な「急性出社拒否症」を患いました。そして、その日の夕方にはベルギーの首都ブラッセルを歩いていたのです。これはサラリーマンとして ... 。

そんなことはどうでもよいのですが、ともかくブラッセルとアントワープの旅をお楽しみください。


1998年10月30日(金曜日)
1. ブラッセル到着

ベルギーへ行こう

金曜日の朝。いつもならば、「今日一日仕事をすれば、明日は休みだ。」と自分に言い聞かせて会社へ行く。しかし、今日は違った。全く会社へ行く気がしない。ベッドでグズグズしているうちに、既に決意を固めてしまった。今日は休もう。

じゃあ、会社を休んでどうする ?? そうだ、ベルギーへ行こう !! ベルギーには行ったことが無い。

ロンドンの自宅を出て、ウオータールー駅に到着したのが11時半。12時半発のブラッセル行きユーロ・スターの座席を確保した。出発までにホテルの部屋を手配。売店ではミシュラン・ガイドの赤を買う。(ロンドンとパリを結ぶことで知られているユーロ・スターだけど、ベルギーのブラッセルにも走っているんだ。)

(観光にはミシュラン・ガイドの緑が定番だが、私は赤の方が好きだ。レストランだけではなく、ホテルもある。加えて詳しい市街地図が役に立つ。)

ブラッセルに到着

ブラッセル南駅に到着したのが3時半。時計を1時間進めて、つまりはベルギー時間で4時半。

秋のヨーロッパの日は短い。ホテルにチェック・インしたときには、既に夕方になっていた。部屋に入り、荷物を整理し、すぐにホテルを出発。ホテルの周囲を散策した後、タクシーに乗ってグラン・プラス(下の画像)に到着。

グラン・プラスと市庁舎

グラン・プラス Grand Place。15世紀から17世紀の建物に囲まれた広場。

期待した以上に素晴らしい。中世の雰囲気に満ちている。照明に浮かび上がる建物が雰囲気を盛り上げている。ビクトル・ユーゴーやジャン・コクトーが絶賛したのもうなずける広場だ。

おっと忘れるところだった。上の画像の左側に写っているのは市庁舎。15世紀に建てられたフランボワイヤン・ゴシックの建物。

中世のベルギー

さて、いきなりなんだけど、中世のベルギーの話。西暦1398年に今のベルギー地方は中世ブルゴーニュ公国の支配下に入っている。(ここでいうブルゴーニュ公国は、ヴァロワ家のフィリップ大胆公を初代とする公家によって支配された公国のことだよ。)

ところが、ヴァロワ家系第四代ブルゴーニュ公シャルル突進公が文字通りに突進して戦死し、ブルゴーニュ公家は断絶してしまった。その後、シャルル突進公の娘マリー・ド・ブルゴーニュとの婚姻関係を持つハプスブルク家とフランス王家とが旧ブルゴーニュ公国の領地を分割して継承し、このベルギーとオランダはハプスブルク家に支配されることとなったんだ。

ますます発展するハプスブルク家・・・と言いたいところだけど、ハプスブルク家の皇帝カール5世の息子のスペイン王フェリペ2世はベルギー・オランダの統治に苦労しているんだ。災い転じて福となるかもしれないけど、その逆もあるということかな。

ついでなんだけど、その後のベルギーはフランス王ルイ14世(太陽王)フランス皇帝ナポレオンなどにも目をつけられ、苦労のしっぱなしだった。この国の文化は、そんな歴史の上に成り立っているということかな。

ミシュラン一つ星でディナー

さて、夕食の時間だ。今夜のディナーは、ミシュラン一つ星のレストランに予約してある。

(レストランにご興味のある型は、このサイトのレストラン・レポートのコーナーにある「ラ・メゾン・ドウ・シーニュ」のページを読んでくださいませ。)

小便小僧

小便小僧 そうそう、もひとつ忘れていた。食事の後、店の近くにある小便小僧(別名プチ・ジュリアン)を見物。

「世界三大ガッカリ」の一つといわれる著名な像だが、それほどひどくもないと思ったけど ... 。

どしゃ降りの雨のせいで、ゆっくり見ることも出来なかったから、そう思ったのかもしれない。

なお、小便小僧に対する家内のコメントは、「小さすぎる」というもの。しかし、この像がデカければ、不気味ではないか。ちなみに、この像は1619年の作品。


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