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アイスランドでクジラ料理
「スリール フラッカル ヒャォ ウールヴァーリ」

(レイキャビク、アイスランド、1999年1月2日)

Restaurant Misolin Michelin
Thrir Frakkar Hja Ulfari
Baldursgotu 14
Reykjavik
Phone 552 3939

レイキャビク市内のレストラン

レストラン タクシーに乗り、レイキャビク市内のレストランに到着。店の名前は、 ..... 。読めない !! (どなたか正確な店の名前の読み方を教えていただけると、助かります。)

店に入る。ちょっと見には普通のヨーロッパのレストランだ。しかし、この店は日本人には特別な存在かもしれない。ここでクジラ肉の刺身を食べることが出来る。

「クジラ肉の日本風

メニューを読むと、「クジラ肉の日本風 Whale Meat Japanese Style 」というものがある。間違いない。これがクジラの刺身だ。

(しかし、ガキの頃に学校の給食でクジラ肉が出てくると、「なんや、またクジラかあ ... 」言うてたんちゃうんかい ?? )
確かに言うてた。せやけどな、「食べれん !!」 思たら、なんや食べたなんねん。

生ビールを飲みながら、料理を待つ。やがて出てきたクジラの刺身(下の画像)。

クジラの刺身

醤油やワサビ、しかも箸まで用意されている。立派なものだ。

その赤身のクジラの刺身を口に入れる。柔らかくて美味い。クジラってこんな味だったかなあ。

ちなみに刺身の横には甘エビも添えられている。悪くない。と、思うのだが、家内の点は辛い。甘エビの本場である富山出身だけに、家内の甘エビに対する姿勢は常に厳しい。

前菜に続いて、汁物が出てきた。これが味噌汁だったら感激だが、中華スープだった。恐らくは近所の中華料理屋に配達させたに違いない。ロンドンの中華料理店で飲むホット・アンド・サワー・スープを 5 倍に薄めたようなスープだ。

クジラのステーキ

メインはクジラのステーキ。 250 グラムはあろうか。昔ならば軽く食べることの出来る量だが、今では重過ぎる。

クジラのステーキ

味のほうは、 .... もう一つ。刺身に比べると一段落ちる。しかし、このステーキを美味く食べる方法がある。刺身に付いてきた醤油とワサビを使うのだ。その為には、前菜の皿が下げられるときに、醤油とワサビだけは離さない事が重要 !!

デザートとコーヒーでディナーを締めくくる。お代は一人 4,000 クローネ ( 7,200 円)なり。久々にクジラを食べることができ、満足のディナーだった。




捕鯨

余談ながら、今ではアイスランドでも捕鯨は行われていない。今日のクジラ肉も冷凍保存されているものなのだそうだ。このまま捕鯨が再開されなければ、いつかはクジラの刺身を食べることも出来なくなる。

(アイスランドについては、このサイトの旅のコーナーにある「真冬のアイスランド」を読んでくださいませ。)

関連書籍

参考になる・・・かもしれない本を探してみました。(本の題名をクリックすれば詳細が表示されます。)



ところで、このページを読んでいただいた S.K.さんからメールが届きました。この店の名前の読み方に関してのアドバイスです。その他にも7年間を過ごされたアイスランドの思い出なども書いていただいたんですよ。御本人の御了解も得ましたので、S.K.さんのメールを御紹介させていただきますね。

この店の名前の読み方 (S.K.さんからのメール)

ページ拝見させていただきました。 アイスランドのクジラを出す料理店の読み方ですが、敢えてカタカナで表記するならば、「スリール フラッカル ヒャォ ウールヴァーリ」となるでしょう。本当は最初のスリールのスは英語のthankやthreeのthの音ですので正しくはサ行のスではありません。

ちなみに私は1979年6月から1986年6月までアイスランドに住んでおりました。当時はアイスランドではナガスクジラも捕獲しており、クジラの解体をよく見にいったものです。ナガスクジラの尾の身をよくもらっては(何キロ単位で!)食べたものです。今でも舌はその味を覚えています。おいしかった。懐かしい思い出です。

S.K.さん、どうもありがとうございました。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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