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手前味噌味 レストラン・レポート
ヨーロッパ・ミソラン・ガイド
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酔っ払いエビとツバメの巣と中国茶
「唐閣」
(香港 2001年8月11日)
Restaurant
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Misolin
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Michelin
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唐閣 タン・コート T'ang Court
鷹君酒店 尖沙咀北京道 8号
Great Eagle Hotel, 8 Peking Rd., Tsimshatsui, Kowloon, Hong Kong
Tel 2375-1133
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香港の最後の夜のディナー
初めての香港の最後の夜を飾るディナーは、九龍にあるグレート・イーグル・ホテルの中にある唐閣というレストラン。家内の調べによれば、昨夜の中華フル・コースのレストランと互角の高級店だとの話だ。
但し、昨夜のレストランとは違って、今夜の店には香港島の夜景は無い。海岸沿いに立っているわけじゃないから仕方ないんだけどね。ま、肝心なのは料理だから。
酔っ払いエビ 「酔蝦(ジュイハー)」
メニューを研究して見つけたのが、酔っ払いエビ。お、これだ。一度は食べてみたいと思っていたんだ。ところが、よく読めば、「四名様より ... 」と書いてある。こちらは家内と私の二名様だ。しかも、お値段には「時価」とある。高そうだな ... 。
でも、食べたい。次のチャンスは、いつになるかもわからない。要は四人分を食べりゃイイんだろう。お代も払えばイイんだよねえ。というわけで、覚悟を決めた。これを食べる !!
注文のときに係の男が「これは四名様から ... 」と言っていたが、「いい !! わかってる。だけど、どうしても食べたい。」と押し切っちゃった。
やがて私達のテーブルの横に台が用意され、ガラスの器に入ったエビにお酒(たぶん紹興酒)が注がれる。
驚いて大暴れを始めたエビたちが大人しくなったら、火にかかった鍋の中に放り込まれる。
やがて、更に取り分けられたエビが、私達の目の前に登場。プリプリと歯ごたえがあり、味付けは無いも同然なんだけど素材の味が濃厚。
だけどね、大げさな覚悟を決めて注文したにしては、魔法の味じゃないんだ。些か首をかしげていたところに出てきたのが、澄んだスープ。酔っ払いエビを放り込んだ鍋の中から出てきたわけだ。これが美味い。アッサリ味なんだけど、エビのエキスがたっぷりだ。酔っ払いエビの究極はスープにあったんだねえ。
ツバメの巣のスープ
続いてはツバメの巣のスープ。さっぱりした酔っ払いエビのスープとは違って、とろみがある。
スープ自体が美味しいところへ、ツバメの巣のエキスが溶け出して、更に美味しくするのかな。ツバメの巣がスープを吸い込んで美味しくなるということもあるか。
更に料理は続く。三段蒸しの中には、ロブスター、アワビとシイタケ、青菜。ショウユ味のガルーパ(日本ではハタあるいはグジ)も日本人好みの味かな。それから焼きそば。どれも昨日のレストランに負けない美味さだ。
タピオカとパイナップルのココナッツ・クリーム
デザートに注文したタピオカとパイナップルのココナッツ・クリームは家内に大好評だった。タピオカもパイナップルもココナッツ・クリームも家内の大好物だからね。
マンゴー・プリンとエッグ・ヨーク・タルトもなかなか美味しい。だけど、マンゴープリンは昨日のレストランの方が上だったね。
中国茶
食事を締めくくるのは中国茶。赤い中国服を着た女性がテーブルの横に道具一式を乗せたトロリーを運んできて、それぞれの注文に従っていれてくれるんだ。
本格的にいれた中国茶の美味しさを認識させてくれるよ。
しかも、お茶をいれてくれる中国服の女性が素敵なんだ。お茶の御礼を言うと、ニッコリ微笑んでくれた !!
ついでに中国茶専門店の話。香港島の上環にある楽茶軒というお店がお薦め。色々な種類の中国茶をそろえているし、日本語の出来る女性が本格的に入れたお茶を試飲させてくれるよ。(詳しくはココをクリック。)
総括
昨日に続いて、今日のディナーにも大満足。ところでお代なんだけど、四人前の酔っ払いエビなど食べちゃったこともあり、昨日のレストランよりも高くついちゃった。金額は御想像におまかせしましょう。
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