早すぎる引退が惜しまれる
引退 |
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メイン 家内のメインはラム肉のグリル。ラムのフィレを網脂で包んでサッと焼いてある。それでいて脂身のしつこさを感じさせない。 ラムに添えてあるのは、プロヴァンスのラタトゥイユ風の野菜。小指ほどの大きさに切ったナスやマッシュルームの上には、梅肉の酸味が少々。ズッキーニの花の中にはレバーのムース。焼いたプチ・トマトも添えてある。小皿にはクリーミーなマッシュ・ポテト。手間も暇もかけている。それでいて、どれも美味いのだから脱帽だ。 私のメインは牛の尻尾の煮込み。赤ワインを使って柔らかく煮込んだ肉を、骨からはずしてハンバーグのように丸め、それを網脂で包んで形を整えてある。 その上には、ポテトで作ったカリカリのネストを置き、小さなニンジン・アスパラ・オニオンを立ててある。味つけは濃厚で塩辛いのだが、とにかく美味い。これぞ肉 !! という一品だ。もちろん、ワインとの相性も良い。 デザート・ワイン 食事を終えた私たちのテーブルに、白ワインのグラスが二つ運ばれてきた。店のサービスだとのこと。濃厚な色の白。ソーテルヌだ。食後にソーテルヌをグラスで出すとは、いまどき珍しいほどにクラシックな店だ。 もちろん、そのソーテルヌの質は高い。香りも味も甘いが、後味はさっぱりしている。質の落ちるソーテルヌでは、こうはいかない。 デザート デザートの前には箸休め。パンナコッタにイチゴの丸ごとジャムを添えたもの。 続いて、家内のデザートはプルーンのスフレにアルマニャックのアイス・クリーム添え。私はロートシルトのスフレ。 更にプチ・フールが続く。いくら美味しくとも、胃袋の限界だ。ところが家内は喜んで食べている。文字通り、底抜けに恐ろしいヤツだ。 最後にコーヒーを飲みながら店内を見回す。家内によれば、間違っても男二人で来るべきではないとのこと。二人用のテーブルは、全てベンチ・シートになっている。そんな席に男二人が腰を下ろせば、間違いなくホモのカップルに見えるというわけだ。 それから ... そして翌日のことだが、家内は夕方まで二日酔に苦しんでいた。もう二度とワインは飲まないそうだ。 (その後、マルコ・ピエール・ホワイト氏は予定通りに引退してしまった。そして、ロンドン市内からミシュラン三ツ星が消えてしまった。)
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