ヨーロッパ・ミソラン・ガイド 手前味噌味 レストラン・レポート
ヨーロッパ・ミソラン・ガイド

ちょっと期待しすぎた 「オー・クロコディル」
(ストラスブール、フランス、1999年5月1日)

Restaurant Misolin Michelin
Au Crocodile
10, rue de l'Outre 67000
Strasbourg
France
Phone 03 88 75 72 01

ワニが目印

店の前のワニ 今夜のレストランは、アルザスの中心地ストラスブールの市内にある 「オー・クロコディル」。ミシュラン三ツ星のレストランである。

店の名前の意味は「ワニ」であるが、店の表にもワニの看板(右の画像)が掲げられている。

店内にもワニ

店内のワニ 店内に入ると天井にもワニ(右の画像)。こちらは、花をくわえている。

パリのオフィスに勤務している N 先輩に戴いた資料によれば、このワニの剥製はアケルマン大尉という軍人が、エジプト遠征の際に持ち帰ったものだそうだ。

そのワニの下を歩き、テーブルに案内される。私たちのテーブルは、ダイニングルームの中央の豪華な花瓶の横に用意されていた。

アミューズ・グール

アペリティフにアルザスの発泡性ワインを飲みながら、料理を選ぶ。ワインは、 ... ソムリエにおまかせとした。

アミューズ・グールはなかなか美味い。ホワイト・チーズの上に野菜のパテを乗せたもの。これは家内は些か苦手のようだ。小さな温かいスープ。発泡性ワインにホワイト・クリームを合わせたものだろうか。中には細切りのオマールが入っていた。そして、茶わん蒸しのようなもの。

カード

オマールのサラダ

前菜はオマールのサラダ。色々な野菜を使って、皿の上にオマールの姿を描いている。

胴はオマールの切り身。その下には、オマールの味噌と野菜のみじん切りを合わせたもの。左右にあるエビの足は、トマトを細く切ったもの。エビの頭はレタスだ。ヒゲはチャイブ。

見た目に美しい。味はまずまず。エビに熱が通り過ぎているというのが家内の分析だ。

ワイン

ワインが面白い。この前菜に合わせてソムリエが選んでくれたのが、リースリンクのやや甘口のグラス。私が選べば、シャブリかブルゴーニュのドライな白だ。そこにやや甘口の白を持ってくるとは意表をつかれた。

しかも、料理との相性が良い。なるほど、プロにはかなわないと脱帽。ワインが料理の仕上げをしている。




フォアグラとトリュフのキャセロール

メインはフォアグラとトリュフと野菜のキャセロール。テーブルの横に置かれたアツアツの陶器から、非常に贅沢な料理が皿に盛られる。皿の中では、フォアグラから溶け出した脂が金色に輝いている。

フォークを入れると、フォアグラが弾けそうだ。そのエキスを吸ったジャガイモやカブが美味い。しかし、全体的には重すぎる。脂身の好きな私たちでさえそう感じるのだから、かなりのものだ。

ところが、今度もワインはお見事。前菜のワインと同様にソムリエに選んでもらったのだが、メインと合わせたワインは、トカイ・ダルザス Tokay d'Alsace (またはトカイ・ピノ・グリ Tokay Pinot Gris)の 1993 年。

ワインが料理を引き立てている。料理には点の辛い家内も、ワインとの組み合わせに関しては絶妙とのコメントだ。

デザート

家内が選んだデザートは、ムスカデのソルベ。ブドウの形に盛り付けられている。それを見た家内が喜ぶ。家内が喜ぶのを見た係のギャルソンが喜ぶ。なかなかハッピーなデザートだ。

私のデザートは、フルーツ・サラダ。美味かったのは、添えられていたホオヅキのソルベ。これがさっぱりとしていて美味い。

最後にエスプレッソを飲んで締めくくる。今夜のお代は 1,900 フラン( 38,000 円)なり。

手を掛けすぎ ?

美味かった。確かに美味かった。しかし、全体的に料理が重過ぎる。手をかけすぎている。そんな印象なのだ。ミシュラン三ツ星としては、やや期待はずれ。

率直なところ、ビュールイーゼル(同じストラスブールにあるミシュラン三ツ星レストラン)に軍配を上げたい。ここはあえて 2 ミソとしておこう。

ただし、ソムリエに関しては、オー・クロコディルが優るとも劣らない。)



参考ページ

なお、アルザスとストラスブールに関しては、下のページを参考にしてくださいね。

旅行記「アルザスとストラスブール(フランス)」


【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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