フランス料理界の巨匠
フランス料理界の巨匠
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アミューズ・グール さてと、アミューズ・グールでも食べて、料理とワインを待とう。アミューズ・グールは、マグロのガーリック・ソテーに、トマトと玉ねぎを刻んであえたものを添えてある。ニンニクのニオイは強烈だが、トマトとタマネギのおかげで口当たりはさっぱりしている。 やがて白ワインの登場。今度のソムリエは若い男性。しかし、胸にはソムリエ・バッジ(ちょっと小さめだけど)。この店には何人のソムリエがいるんだ ?? 彼の答えは 3 人。もちろん、さっきのヒゲの殿下が親分だそうだ。 トリュフとフォアグラのスープ 最初の料理は、トリュフとフォアグラのスープ。ポール・ボキューズ氏の得意料理だ。スープ皿を覆うパイに、スプーンで穴をあける。蒸気が噴出す。香りが広がる。パイにあいた穴を広げながら、スープを食べる。 なるほど店の名物料理になるはずだ。美味いったらありゃしない。スープの残りの量が少なくなるたびに、食べるのが惜しくなった。真剣にお代わりを考えたほどだ。 タルボット 次の皿はタルボット(タラの 1 種)。美味いけど、魚ならば和食の方が上だ。と考えるのは日本人だけだろうか。 口直しにカシスのシャーベットが登場。銀のタートヴァンの中に盛り付けてある。店の目論見どおり、シャーベットの爽やかな口当たりがうれしい。 「一緒に頑張ろうね」
私たちのとなりのテーブルに客が案内されてきた。フランス人(たぶん)の夫婦に男の子の三人家族。男の子も母親も妙に興奮している。お父さんも落ち着かない様子だ。男の子の 10 歳の誕生日のお祝いに、意を決して高級レストランにやってきたのだろうか。 慣れない高級レストランに来て緊張するのは私たちだけではない。「一緒に頑張ろうね ! 」 と心の中で家族連れに声をかけた。 頑張らないでね ... 窓から外を見ていると、大きな観光バスがやってきた。降りてきたのは日本の若者の団体さん。「個性的」なヘア・スタイルに、スーツが浮いている。日本の調理師学校の研修旅行だろうか。 心の中で彼らに語りかけた。「ここでは、あんまり頑張らないでね ... 」 わかる、わかる、その気持ち。 隣のテーブルの男の子は、フォアグラを食べている。ナイフでフォアグラをパンに塗る。そのパンを口に入れる前に、必ずナイフをなめちゃう。わかる、わかる、その気持ち。美味しいもんねえ。 周囲のテーブルには、あっちこっちでトリュフとフォアグラのスープ。皿を覆うパイに穴が開けられるたびに、あの香りが漂ってくる。また真剣にお代わりを考えてしまった。 ビーフとラム 赤ワインに続いて、メインの登場だ。家内はビーフの赤ワイン煮。私はラム肉のグリル。もちろん高級レストランだろうが何処だろうが、いつもの様に途中で家内と私の皿を取り替える。 だってねえ、どっちの料理も味わってみたいもんねえ。結論としては、ラム肉の勝ち。しかし、いずれにせよ、量が多すぎてとても食べきれない。 デザート 最後に数え切れないほど多くの種類のデザートが、私たちのテーブルを取り囲んだ。家内も私もいくつかのデザートを皿にもらう。卵の白身のメレンゲ、イチゴ、バニラとラズベリーと桃のアイス・クリーム。言うまでもなく、どれもこれも美味い。 しかし、圧巻はイチゴ。見た目にはただのイチゴ。それが美味いのだ。それにしても、 9 月も終わろうという時期に、こんな美味いイチゴがよくぞ手に入るものだと感心する。 ディナーの後で 最後にコーヒーを飲んでディナーを締めくくる。お代は 2,400 フラン( 4 万 7 千円)なり。ちょっとゼイタクが過ぎたけど、(たぶん)一生に一度のことだから、いいよね。 タクシーを待つ間、窓の外を眺めてすごす。さっきの若者の団体がバスに乗り込むところだった。窓辺の私たちの姿を見て、若者達が手をふる。日本人を見つけてうれしいらしい。 気がつかぬふりをして、視線を店内に戻す。彼らの気持ちもわからなくはないけれど、... わかりたくないよね。 記念撮影
やがてタクシーが到着。係の若者に案内されて玄関を出る。その若者にカメラを渡し、玄関で記念写真。私たちも、はしゃいでいる。私たちに手を振った若者達と五十歩百歩。 それにしても、トリュフとフォアグラのスープは最高だった。もう一度、あのスープを食べたい !! (この店で食事をしたときの旅については、旅のページ 「初秋のブルゴーニュ」 を読んでくださいね。)
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